山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」(幻冬舎文庫) | 高等遊民のブログ

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2017/09/17 Sanday 台風18号
山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」(幻冬舎文庫)
1. 私たちがすごかった栄光の話
2.やがて悲しき女の子
3.地方都市のタラ・リビンスキー
4.君がどこにもいけないのは車持ってないから
5.アメリカ人とリセエンヌ
6.東京、20歳
7.ローファー娘は体なんか売らない
8.16歳はセックスの歳
1980年生まれというから出版の2012年で32歳。
1~4は25歳から30歳のある地方都市(富山?)のオムニバス形式のストーリー。
6,7,8は地方都市の女子高生の話。ガールズノベルかな?
そういうジャンルは読んだことは無いので・・・
1はほぼ私小説なんだろう。
面白いのは帯と解説を書いている能代亨。精神科医らしい。でブロガーということらしい。
彼に言わせれば認められたいという『承認不安の時代』ということらしい。
別に今に始まったことではないが・・・・
かれはこの中全編に出てくる「椎名」はただの狂言回しだと言っているが、個人的には一番興味のある人物。
中学高校は運動神経が良くってのりが良くって女の子の憧れ。
それが高校卒業して実業団サッカーに就職。廃部から大阪に出て結局故郷に帰ってくる。
実は彼の側からのストーリーが面白いのでは?
宮台真司の1995年頃の批評『まぼろしの郊外―成熟社会を生きる若者たちの行方』 『まぼろしの郊外成熟社会を生きる若者たちの行方』の延長上にある作品群。
いずれにしても何故小説を読まなくなったか!がよくわかった^^
さぁートレーニングしよ^^;