特に見る気もなかったのですが、「鴨川」の言葉に惹かれてついつい見てしまっています。
アニメ「輪廻のラグランジェ」
http://lag-rin.com/
千葉県鴨川市の「鴨川女子高校」でたったひとりの「シャージ部」(←人助け部?)で活動する京野まどか。ある日「ロボット乗れる?」と頼まれてから、なぜだか地球の未来を背負ってロボットに乗って宇宙人と戦う、という日々に…
なんだかあっという間にロボットを使いこなして戦うことになる少女。見ていて
それでいいのかよ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
とつっこみたくもなりますが、なんだかよくわからない引力に惹き付けられて見てしまいました。
なんといっても
「鴨川」愛にあふれています:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
コネタあふれる脚本にも思わず「くすり」。これ、鴨川に行ったことがある人は特に笑えますよ。
背景には「ああ、ここはあの旅館の脇の浜辺ね(笑)」
主人公の台詞では「おじさんのピーナッツ畑が( ̄□ ̄;)!!」
そして流れるエンディング。さりげなく
鴨川の観光名所案内(笑)
壮大そうに見えて、実にローカルで友達感覚あふれたロボットアニメ。この手のは、佳境になるにつれて暗くなったりするものですが、これもそうなっちゃうのかな?
この妙にフレンドリーで田舎のおおらかさを感じる展開のままいってくれればいいのになぁと思いながらも、先が楽しみなアニメです。
ひかわきょうこさんの西部劇漫画「荒野の天使ども」を読み返していました。
この「荒野の天使ども」。少女漫画には非情にめずらしい「西部劇」です。早撃ちガンマンが馬に乗って、悪徳保安官のいる町で勧善懲悪よろしく、悪い奴をぶっとばす!(←かなり偏見?笑)という、あれです。
私の幼い頃はオールドムービー的な扱いでよくウエスタン映画をやっていましたが、どうにもワイルドな男の世界で、今ひとつ遠い世界でした。
でも
この漫画は目からうろこ
西部劇の世界ってこんなに楽しかったんだヽ(゜▽゜)ノ
と思わせてくれました。
あらすじは、というと…
主人公ダグラスと二人の少年(カード、ジョエル)。親もなく厳しい西部の町をたくましく旅暮らししていたところ、ある日8歳のやけにしっかりした女の子ミリアムに出会う。偶然町で衝突した悪党から逃れるためにミリアムに借りを作ってしまった彼らは、不本意ながら、彼女の養い親であるグレースの牧場で働くことに。その頃町では、残虐で名の知られた強盗団のある計画が進行中。やがて彼らを巻き込んでの大事件へと発展していく…
というもの。もうとにかく、キャラクターが
いい(≧▽≦)
ダグラス、カード、ジョエルの少年らしさや、不器用な優しさ、アクションシーンはとにかくカッコいいし、おしゃまなミリアムの攻撃や口撃(笑)はまさに
痛快!(≧▽≦)
手配書の犯人シルバーキングはもう有無を言わさず
カッコいい(≧▽≦)
脇役の悪党たちも、しょうもない人たちながらどこか憎みきれない間抜けさがあって、悪時はびこる世界を描いていながらも、ドロドロとはならない痛快さを彩ってくれています。
直接的な殺人などの陰惨なシーンがないのも魅力かな?
そんなものを描かなくてもその時代の空気をうまく取り込んで、厳しい西部の世界をきちんと感じさせてくれます。
そして単に痛快なだけでなく、
グレアムとおじいさんの時計
ミリアムの誤解
もう、このあたりのエピソードは何度読んでも涙…。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
電車で読み返していて「やばっ」と思ったのは内緒(笑)
「ワイルドな世界」だけど、ちゃんと少女漫画な味付けも忘れていないのも大きな魅力。
笑いあり、涙ありの痛快活劇。ラストの大大円は感嘆ものです。
初出が1980年代の漫画とは思えないほど、今読んでも新しいと思える作品。西部劇は興味ない、なんて方にも超おすすめな作品ですよ。
ちなみに「時間をとめて待っていて」はこのダグラス・ミリアムの9年後のお話。成長したミリアムと青年になったダグラスの微妙な空気を抱えつつ、新たな騒動に巻き込まれます。他の彼らのその後も見れて、期待を裏切らない面白さ。当時、作者の方が連載途中に病気休養に突入し、まさに
「時間をとめて待っていて」
だったことが懐かしいです(笑)
この「荒野の天使ども」。少女漫画には非情にめずらしい「西部劇」です。早撃ちガンマンが馬に乗って、悪徳保安官のいる町で勧善懲悪よろしく、悪い奴をぶっとばす!(←かなり偏見?笑)という、あれです。
私の幼い頃はオールドムービー的な扱いでよくウエスタン映画をやっていましたが、どうにもワイルドな男の世界で、今ひとつ遠い世界でした。
でも
この漫画は目からうろこ
西部劇の世界ってこんなに楽しかったんだヽ(゜▽゜)ノ
と思わせてくれました。
あらすじは、というと…
主人公ダグラスと二人の少年(カード、ジョエル)。親もなく厳しい西部の町をたくましく旅暮らししていたところ、ある日8歳のやけにしっかりした女の子ミリアムに出会う。偶然町で衝突した悪党から逃れるためにミリアムに借りを作ってしまった彼らは、不本意ながら、彼女の養い親であるグレースの牧場で働くことに。その頃町では、残虐で名の知られた強盗団のある計画が進行中。やがて彼らを巻き込んでの大事件へと発展していく…
というもの。もうとにかく、キャラクターが
いい(≧▽≦)
ダグラス、カード、ジョエルの少年らしさや、不器用な優しさ、アクションシーンはとにかくカッコいいし、おしゃまなミリアムの攻撃や口撃(笑)はまさに
痛快!(≧▽≦)
手配書の犯人シルバーキングはもう有無を言わさず
カッコいい(≧▽≦)
脇役の悪党たちも、しょうもない人たちながらどこか憎みきれない間抜けさがあって、悪時はびこる世界を描いていながらも、ドロドロとはならない痛快さを彩ってくれています。
直接的な殺人などの陰惨なシーンがないのも魅力かな?
そんなものを描かなくてもその時代の空気をうまく取り込んで、厳しい西部の世界をきちんと感じさせてくれます。
そして単に痛快なだけでなく、
グレアムとおじいさんの時計
ミリアムの誤解
もう、このあたりのエピソードは何度読んでも涙…。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
電車で読み返していて「やばっ」と思ったのは内緒(笑)
「ワイルドな世界」だけど、ちゃんと少女漫画な味付けも忘れていないのも大きな魅力。
笑いあり、涙ありの痛快活劇。ラストの大大円は感嘆ものです。
初出が1980年代の漫画とは思えないほど、今読んでも新しいと思える作品。西部劇は興味ない、なんて方にも超おすすめな作品ですよ。
ちなみに「時間をとめて待っていて」はこのダグラス・ミリアムの9年後のお話。成長したミリアムと青年になったダグラスの微妙な空気を抱えつつ、新たな騒動に巻き込まれます。他の彼らのその後も見れて、期待を裏切らない面白さ。当時、作者の方が連載途中に病気休養に突入し、まさに
「時間をとめて待っていて」
だったことが懐かしいです(笑)
かつて「りぼん」で活躍され、今はレディースの方でご活躍の金子節子さん。
この作家さんの作品は私にとって実にタイムリーで、実は自分の性格や考え方にかなり影響を与えているのでは?と疑ってしまう作家さんだったりします。
昔、大好きだった「オッス!美里ちゃん」。チビゆえに「美里(みさと)」という名を「ミリ(mm)」と呼ばれてしまう中学生の活躍するお話。小さいけれど運動神経抜群な美里が、「お助け部員」として部を渡り歩き、さながら「必殺仕事人」のように活躍するお話ですが、彼女の頑張るパワーや天真爛漫さ、思春期の葛藤や小さな恋に、当時中学生だった私はとても共感したものです。
そして、数年経った頃、レディース誌で始まったのが「青の群像」です。
りぼんから移った当初はレディース誌らしい「夫婦もの」に重点がおかれていたように思いますが、この「青の群像」ではある双子の姉弟の中学~成人までの成長が描かれ、「りぼん」で描かれていた学園ものからその後のレディースで描いてきた夫婦の問題などがうまく盛り込まれた息の長い作品となっています。
二卵性双生児の姉弟「碧」と「青」。気の強い竹を割ったような性格の「碧」とまじめでおとなしく優等生な「青」。性格は正反対なふたり。「碧」の実らなかった初恋や部活動に燃える姿、「青」の初恋、家族に対するいらだち。高校で出会った友人「遠野」の碧に対する片思い、「碧」と「青」と「遠野」の絆…… 碧中心に繰り広げられるこのドラマは、ありふれているけれど、それだけにリアリティがあり、すぐ目のまえで繰り広げられていることのように身近です。
私はこの作者さんの人に対するまなざしが好きです。この作者さんの描く物語では、主役に「教師」「親」などが多いように、「人を育てる視点」が常にあるように思います。(主役の「碧」も後に「教師」になり、彼女の中にその視点が活きています。)
人は不完全で、どんなにいい人でも「魔が差す」ことも「失敗」もある。そんな人の不完全な部分をも、温かく見届けるおおらかさを作品全体に感じます。
たとえば碧が旦那のことを語るシーン。
わがままだし
甘ったれだし
調子はいいし
執念深いし
女好きだし
時々ずるいし
しょっちゅうアホだし
でもっ!!
わたし好きなんです。あのオトコ
なーんででしょーかね???
(〃∇〃)
私も好きです。この「遠野」。欠点は上にあげたそのままだし、それでいろいろ大変なことにもなるのだけれど。「どこがいい」とははっきり言えないけれど。多分、この「碧」と同じように「何ででしょうね?」なんて思いながらも、一緒にいたいタイプなのだと思います。人としての魅力があるのでしょうね?現実でも意外にそんな相手が好きになったりしませんか?欠点はたくさんある。でも…と思ってしまうような。
すれ違いや、男女の考え方のちょっとした違い。大好きな仲でも小さなトラブルはたくさんありますが、その場その場で、話し合い、思いを伝え、軌道修正していく彼らの姿には、感心したり、共感したり。大事なことは、簡単に見切るのではなく、正しく伝え、理解すること。現実にてらしても、とても参考になります。
ちなみに「結婚編」での「遠野」も好きですが、碧に片思い中の「男友達」であったふたりの関係も、どこか憧れる間柄でしたね。
私の好みの問題かな(#⌒∇⌒#)ゞ
子どもには子どもの、大人には大人の問題があり、いろいろな現実の痛みにぶつかっては乗り越えていくこの物語は、同じ問題にぶつかったときにもとても参考になりました。「こうすればいい」という示唆ではなく、ただ主人公たちが一生懸命にもがいている姿であるのだけれど、そこになぜか救われる、涙を誘われます。手元から離せない作品です。
漫画人生相談さながら、いち早く家族や人生の問題を取り上げている問題意識、傍観者ではなく当事者の痛みを追体験させてくれるお話作り。人への理解、現実との折り合い、現実問題として、冷静にあたたかくとりあげていくこの作者さんの作品群。一度読んでみても絶対損はしないはず。
ただ、この作者さん。物語やキャラクターはとてもいいのだけれど、題名のつけ方が今ひとつかも(笑)。「青の群像」はよいのですが、「オッス!美里ちゃん」「夕ごはんなあに」など、どこかあか抜けなさが漂う題名(&表紙絵?)に読むのを躊躇してしまう人もいるのでは?と思ってしまいます。
素敵な作家さんなだけに、とてももったいないです。
「青の群像」はその後「青の群像~恋愛時代」「青の群像~結婚時代」「新・青の群像~さくらの時代」(主人公は娘の「さくら」)「陽だまりのアルバム」「青い碧い空の下」と続きます。碧にどっぷり感情移入していたせいか、「さくら」が主役の作品は今ひとつのめりこめなかった(笑)
その他にはこんなのも↓ 参考まで。
風のゆくえ (A.L.C.SELECTION)/金子 節子
↑「親の介護」問題、「ラマーズ離婚」、夫婦における「モラル・ハラスメント」を真正面から描いた作品集。
青い鳥どこへ (ジュールコミックス)/金子 節子
↑ひきこもりになった少年を抱える家族の葛藤と再生を描いた作品
この作家さんの作品は私にとって実にタイムリーで、実は自分の性格や考え方にかなり影響を与えているのでは?と疑ってしまう作家さんだったりします。
昔、大好きだった「オッス!美里ちゃん」。チビゆえに「美里(みさと)」という名を「ミリ(mm)」と呼ばれてしまう中学生の活躍するお話。小さいけれど運動神経抜群な美里が、「お助け部員」として部を渡り歩き、さながら「必殺仕事人」のように活躍するお話ですが、彼女の頑張るパワーや天真爛漫さ、思春期の葛藤や小さな恋に、当時中学生だった私はとても共感したものです。
そして、数年経った頃、レディース誌で始まったのが「青の群像」です。
りぼんから移った当初はレディース誌らしい「夫婦もの」に重点がおかれていたように思いますが、この「青の群像」ではある双子の姉弟の中学~成人までの成長が描かれ、「りぼん」で描かれていた学園ものからその後のレディースで描いてきた夫婦の問題などがうまく盛り込まれた息の長い作品となっています。
二卵性双生児の姉弟「碧」と「青」。気の強い竹を割ったような性格の「碧」とまじめでおとなしく優等生な「青」。性格は正反対なふたり。「碧」の実らなかった初恋や部活動に燃える姿、「青」の初恋、家族に対するいらだち。高校で出会った友人「遠野」の碧に対する片思い、「碧」と「青」と「遠野」の絆…… 碧中心に繰り広げられるこのドラマは、ありふれているけれど、それだけにリアリティがあり、すぐ目のまえで繰り広げられていることのように身近です。
私はこの作者さんの人に対するまなざしが好きです。この作者さんの描く物語では、主役に「教師」「親」などが多いように、「人を育てる視点」が常にあるように思います。(主役の「碧」も後に「教師」になり、彼女の中にその視点が活きています。)
人は不完全で、どんなにいい人でも「魔が差す」ことも「失敗」もある。そんな人の不完全な部分をも、温かく見届けるおおらかさを作品全体に感じます。
たとえば碧が旦那のことを語るシーン。
わがままだし
甘ったれだし
調子はいいし
執念深いし
女好きだし
時々ずるいし
しょっちゅうアホだし
でもっ!!
わたし好きなんです。あのオトコ
なーんででしょーかね???
(〃∇〃)
私も好きです。この「遠野」。欠点は上にあげたそのままだし、それでいろいろ大変なことにもなるのだけれど。「どこがいい」とははっきり言えないけれど。多分、この「碧」と同じように「何ででしょうね?」なんて思いながらも、一緒にいたいタイプなのだと思います。人としての魅力があるのでしょうね?現実でも意外にそんな相手が好きになったりしませんか?欠点はたくさんある。でも…と思ってしまうような。
すれ違いや、男女の考え方のちょっとした違い。大好きな仲でも小さなトラブルはたくさんありますが、その場その場で、話し合い、思いを伝え、軌道修正していく彼らの姿には、感心したり、共感したり。大事なことは、簡単に見切るのではなく、正しく伝え、理解すること。現実にてらしても、とても参考になります。
ちなみに「結婚編」での「遠野」も好きですが、碧に片思い中の「男友達」であったふたりの関係も、どこか憧れる間柄でしたね。
私の好みの問題かな(#⌒∇⌒#)ゞ
子どもには子どもの、大人には大人の問題があり、いろいろな現実の痛みにぶつかっては乗り越えていくこの物語は、同じ問題にぶつかったときにもとても参考になりました。「こうすればいい」という示唆ではなく、ただ主人公たちが一生懸命にもがいている姿であるのだけれど、そこになぜか救われる、涙を誘われます。手元から離せない作品です。
漫画人生相談さながら、いち早く家族や人生の問題を取り上げている問題意識、傍観者ではなく当事者の痛みを追体験させてくれるお話作り。人への理解、現実との折り合い、現実問題として、冷静にあたたかくとりあげていくこの作者さんの作品群。一度読んでみても絶対損はしないはず。
ただ、この作者さん。物語やキャラクターはとてもいいのだけれど、題名のつけ方が今ひとつかも(笑)。「青の群像」はよいのですが、「オッス!美里ちゃん」「夕ごはんなあに」など、どこかあか抜けなさが漂う題名(&表紙絵?)に読むのを躊躇してしまう人もいるのでは?と思ってしまいます。
素敵な作家さんなだけに、とてももったいないです。
「青の群像」はその後「青の群像~恋愛時代」「青の群像~結婚時代」「新・青の群像~さくらの時代」(主人公は娘の「さくら」)「陽だまりのアルバム」「青い碧い空の下」と続きます。碧にどっぷり感情移入していたせいか、「さくら」が主役の作品は今ひとつのめりこめなかった(笑)
その他にはこんなのも↓ 参考まで。
風のゆくえ (A.L.C.SELECTION)/金子 節子
↑「親の介護」問題、「ラマーズ離婚」、夫婦における「モラル・ハラスメント」を真正面から描いた作品集。
青い鳥どこへ (ジュールコミックス)/金子 節子
↑ひきこもりになった少年を抱える家族の葛藤と再生を描いた作品
今年はマヤ暦の最終年。いろいろな噂が飛び交い、さらに聞いた話では、氷河期も「いつ来てもおかしくない年」だとか。そこで思い出した作品があります。
この作者さんは、シルクロード周辺国や遊牧民などの物語を多く描いている作家さんで、その代表作とも言える作品群です。
時代を超えて、シルクロードの遊牧民を見守る10人の神々。翠色の目、長い金髪をもち、不思議な銀の鈴の音とともに現れる彼ら。彼らと遊牧民たちとのおとぎ話のような話や、彼ら自身の運命や血統にまつわるお話。その他にも、イスラムの国々の挿話めいた話、仏陀やゾマ神の話、日本におけるESP保持者の話など、話は多岐にわたるのですが、総称して「シルクロード・シリーズ」と呼ばれています。
第1話は現代に近い時代の日本の寒村が舞台。たまたまこの村に立ち寄ることになった学生は、そこで日本人離れした金髪、翠の目をした不思議な少女と出会う。不思議な力を持つこの少女の能力が遺伝によるもので、代々村人たちに利用され続けてきたことを知り、妨害を振り切り彼女とともに村を出ることに。そして続く2話では彼女の心の隠された記憶に眠る地、天山に向かう話。そこで、彼が見た物は…
時系列がぶっ飛んでいてわかりにくいものもありますが、引き込まれます。
その数ある中のひとつに、今、特に思い出してしまう話があります。
主役は、ある中国の考古学者。北京原人の研究をしているその人は発掘された原人の骨に、「古代に存在するはすがない」金属の破片をみつけてしまう、というもの。
このときの学者の絶望がとてもリアルで「怖い」と思いました。
歴史的な大発見であるこの「金属の発見」ですが、学者はこれを発表しないばかりか、事実を葬りさろうとします。「何かを発見したらしい」と勘づいたアメリカ側の研究者たち。彼らに知られまいと奮闘する主人公。
なぜ、発表しないのか?
彼は知ってしまったのです。
かつてこれだけの合金を作る技術のある文明があった。
それでもなお、滅んだのだ。
ということを。
(((゜д゜;)))
この作品の初出は1982年。ちょうど30年前の作品です。この作品のあとも文明は進み、技術の進歩はめざましく進んでいます。それでも、
天災には勝てない
それが去年、図らずも立証されてしまいました。
この物語は、あくまでも空想上の物語ではあるけれど、この学者と同じように人々の生きる希望を失わないがために、未だあきらかにされていない事実があるのではないかと考えてしまいます。
このシルクロードシリーズは、歴史や伝説がうまく融合されていて、「これ本当の話?」と思わず錯覚してしまうような話もたくさんあります。日本でのESPを扱った物語には多少、時代を感じますが、アジア圏の生活が垣間見える作品群は他の作家さんに類をみないアジア独特の空気が感じられて、面白いです。
文明は滅び歴史は繰り返す。時空を超え、神と呼ばれた人々でさえ、何者かによって未来を託された者であり、その何者かは誰も知らない。深読みすればするほど、壮大な妄想をかきたててくれるすごい作品だと思います。
興味が湧いたらぜひ読んでみてください。
面白いですよ。
神坂智子 「シルクロード・シリーズ」
時代を超えて、シルクロードの遊牧民を見守る10人の神々。翠色の目、長い金髪をもち、不思議な銀の鈴の音とともに現れる彼ら。彼らと遊牧民たちとのおとぎ話のような話や、彼ら自身の運命や血統にまつわるお話。その他にも、イスラムの国々の挿話めいた話、仏陀やゾマ神の話、日本におけるESP保持者の話など、話は多岐にわたるのですが、総称して「シルクロード・シリーズ」と呼ばれています。
第1話は現代に近い時代の日本の寒村が舞台。たまたまこの村に立ち寄ることになった学生は、そこで日本人離れした金髪、翠の目をした不思議な少女と出会う。不思議な力を持つこの少女の能力が遺伝によるもので、代々村人たちに利用され続けてきたことを知り、妨害を振り切り彼女とともに村を出ることに。そして続く2話では彼女の心の隠された記憶に眠る地、天山に向かう話。そこで、彼が見た物は…
時系列がぶっ飛んでいてわかりにくいものもありますが、引き込まれます。
その数ある中のひとつに、今、特に思い出してしまう話があります。
主役は、ある中国の考古学者。北京原人の研究をしているその人は発掘された原人の骨に、「古代に存在するはすがない」金属の破片をみつけてしまう、というもの。
このときの学者の絶望がとてもリアルで「怖い」と思いました。
歴史的な大発見であるこの「金属の発見」ですが、学者はこれを発表しないばかりか、事実を葬りさろうとします。「何かを発見したらしい」と勘づいたアメリカ側の研究者たち。彼らに知られまいと奮闘する主人公。
なぜ、発表しないのか?
彼は知ってしまったのです。
かつてこれだけの合金を作る技術のある文明があった。
それでもなお、滅んだのだ。
ということを。
(((゜д゜;)))
この作品の初出は1982年。ちょうど30年前の作品です。この作品のあとも文明は進み、技術の進歩はめざましく進んでいます。それでも、
天災には勝てない
それが去年、図らずも立証されてしまいました。
この物語は、あくまでも空想上の物語ではあるけれど、この学者と同じように人々の生きる希望を失わないがために、未だあきらかにされていない事実があるのではないかと考えてしまいます。
このシルクロードシリーズは、歴史や伝説がうまく融合されていて、「これ本当の話?」と思わず錯覚してしまうような話もたくさんあります。日本でのESPを扱った物語には多少、時代を感じますが、アジア圏の生活が垣間見える作品群は他の作家さんに類をみないアジア独特の空気が感じられて、面白いです。
文明は滅び歴史は繰り返す。時空を超え、神と呼ばれた人々でさえ、何者かによって未来を託された者であり、その何者かは誰も知らない。深読みすればするほど、壮大な妄想をかきたててくれるすごい作品だと思います。
興味が湧いたらぜひ読んでみてください。
面白いですよ。
一条ゆかりの描く「プライド」の映画作品をみました。
才能あるソプラノ歌手の娘で恵まれた家に生まれながらも、父の会社の突然の倒産によって一文無しになってしまう麻見史緒と、母子家庭で金と男にだらしのない母に育てられた緑川萌。ふとした二人の出会いからお互いに人生に影響を与えながらもオペラ歌手をめざす二人と彼女らをとりまく人間関係を描いた人間ドラマです。生まれ持った気高さに見合う「プライド」を持ち続ける史緒と「プライド」を捨てても自分の人生を切り開こうとする萌。この二人を気品漂うステファニーと、躍進めざましい女優満島ひかりが原作のイメージそのままに演じています。
漫画原作の方は、ななめ読みで読んだくらいでしたが、この映画、配役の妙が光っています。
美しく、いつでも毅然とプライドを持ち続ける史緒役のステファニー。歌も本人ですよね。とても魅せてくれます。
また、情が深く、裏表のある萌役の満島ひかり。この人の何ともいえない「すれた感じ」は、何なのでしょうか?「すれて」いながらも、その底にある「純情」がちらちらと見え隠れして、憎みきれない。嫌な感情を剥き出しにすればするほど、その底にある悲しさが見えてくるような、そんな複雑な思いを起こさせてくれる女優はなかなかいないと思います。この「萌」役は彼女でなければ成功しなかったのではないか?とまで思わせてくれる出来だったかな?と。
史緒の婚約者となり、萌の片思いの相手であるクィーンレコードの御曹司で副社長の神野 隆。徹底的に合理的で冷徹にみせながらも、気にかけた人間にはさりげなく気遣いをするところもある、ポーカーフェイスが得意な紳士。この役どころには及川光博。ミッチー、はまり役です(笑)。
史緒の(金銭的)ピンチを救い、人間関係の機微を教えることになる蘭丸。母親の経営するクラブで女装姿でピアノを演奏しています。配役は渡辺大。うーん。この方はちょっぴりイメージが違ったかな?もうちょっと女性的な線の細い人だったらよかったなと思います。
ステファニーの表情がちょっと堅いところは少々気になりましたが、表情のくるくる変わる萌との対比効果はばっちり。映画として、面白かったです。また、映画中の楽曲もよかったですね。サントラとして聞きたいと思いました。
映画の終わりはそれぞれがそれぞれのめざす道へ向かって、海外へ羽ばたくところで終わっていますが、漫画の方はその後もドロドロとした人間くさい展開が続きます。離れたそれぞれのもがきと、神野と史緒と萌と蘭丸の四角関係。特に、思いがけない本気の恋にポーカーフェイスが崩れる神野氏をぜひミッチーで見たかった!
何に「プライド」を持つのか?
「プライド」とは何なのか?
二人の生き様には、考えさせられます。
漫画原作を最初から改めて読みたい作品です。
才能あるソプラノ歌手の娘で恵まれた家に生まれながらも、父の会社の突然の倒産によって一文無しになってしまう麻見史緒と、母子家庭で金と男にだらしのない母に育てられた緑川萌。ふとした二人の出会いからお互いに人生に影響を与えながらもオペラ歌手をめざす二人と彼女らをとりまく人間関係を描いた人間ドラマです。生まれ持った気高さに見合う「プライド」を持ち続ける史緒と「プライド」を捨てても自分の人生を切り開こうとする萌。この二人を気品漂うステファニーと、躍進めざましい女優満島ひかりが原作のイメージそのままに演じています。
漫画原作の方は、ななめ読みで読んだくらいでしたが、この映画、配役の妙が光っています。
美しく、いつでも毅然とプライドを持ち続ける史緒役のステファニー。歌も本人ですよね。とても魅せてくれます。
また、情が深く、裏表のある萌役の満島ひかり。この人の何ともいえない「すれた感じ」は、何なのでしょうか?「すれて」いながらも、その底にある「純情」がちらちらと見え隠れして、憎みきれない。嫌な感情を剥き出しにすればするほど、その底にある悲しさが見えてくるような、そんな複雑な思いを起こさせてくれる女優はなかなかいないと思います。この「萌」役は彼女でなければ成功しなかったのではないか?とまで思わせてくれる出来だったかな?と。
史緒の婚約者となり、萌の片思いの相手であるクィーンレコードの御曹司で副社長の神野 隆。徹底的に合理的で冷徹にみせながらも、気にかけた人間にはさりげなく気遣いをするところもある、ポーカーフェイスが得意な紳士。この役どころには及川光博。ミッチー、はまり役です(笑)。
史緒の(金銭的)ピンチを救い、人間関係の機微を教えることになる蘭丸。母親の経営するクラブで女装姿でピアノを演奏しています。配役は渡辺大。うーん。この方はちょっぴりイメージが違ったかな?もうちょっと女性的な線の細い人だったらよかったなと思います。
ステファニーの表情がちょっと堅いところは少々気になりましたが、表情のくるくる変わる萌との対比効果はばっちり。映画として、面白かったです。また、映画中の楽曲もよかったですね。サントラとして聞きたいと思いました。
映画の終わりはそれぞれがそれぞれのめざす道へ向かって、海外へ羽ばたくところで終わっていますが、漫画の方はその後もドロドロとした人間くさい展開が続きます。離れたそれぞれのもがきと、神野と史緒と萌と蘭丸の四角関係。特に、思いがけない本気の恋にポーカーフェイスが崩れる神野氏をぜひミッチーで見たかった!
何に「プライド」を持つのか?
「プライド」とは何なのか?
二人の生き様には、考えさせられます。
漫画原作を最初から改めて読みたい作品です。