「ピアノの森」最新刊が出ました。
こちら、つい最近1巻から読み返したばかりで、その流れでのこの25巻。
泣きました。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
もうね、この巻に至る前ですでに何度も泣いているんだけれど、今回は買ったその日に4回読み返してその都度泣けてしまうという…
盛り上げ方が最高でした。
有名どころのお話ですが、いちおうあらすじを語ると…
ピアニストの2世としてピアノの英才教育を受けてきた雨宮修平。彼が転校してきた先で出会った少年が「一ノ瀬海(カイ)」だった。「カイ」は悪名高い歓楽街の生まれで、問題児。でもその彼は「おばけピアノ」と呼ばれる「森に捨てられたピアノ」を弾けるただ一人の少年だった。
ピアノ教育を受けていない海にあれこれと世話をやく修平。そんな修平に「森のピアノさえ弾けていればいい」と取り合わない海。ピアノに向き合わない海に失望し、一人でその世界に向かう覚悟を決めた修平の姿や、元ピアニストで現音楽教師の「阿字野先生」との関わりから、海はピアノへの道を歩き始めることにな る。けれど、大人も子供もなく働かされ、ルール無用の劣悪な環境で暮らす「海」にとってその道は決して平坦ではなかった…。
…という感じかな?うまくまとめられなくてごめんなさい。
実は次巻が最終巻とのことなので、今回がこの物語のクライマックスといってもいいのかもしれませんね。
でも、ここまでにも本当に様々な事柄に考えさせられ、泣かされました。
この物語は言うまでもなく「カイ」の物語です。
最初から非凡な才能を見せる天才少年でありながらも、その環境の劣悪さによって将来が阻まれそうになっているカイ。彼を救い、才能を発揮させたいと願う「阿字野先生」と「カイ」本人による、ピアノを通して「自由」を勝ち取る「戦い」の物語、とも言えます。
とにかく「カイ」の頑張りがすごい。
カイの環境は劣悪だけれど、それでもカイを大事に思う人はいて、カイはちゃんとそのことを心に受け止めて頑張っている。
そして「先生」の頑張りもすごい。
静かに見守るように、大事にカイとそのカイの才能を育てていく。
カイのピアノの才能だけでなく、「人として」自信を持たせ、自由に羽ばたける力を持てるように、持てるものを惜しみなく雪ぐその姿勢には本当に感服してしまう。こんな人が傍にいてくれたら、カイだってぐれる訳にはいかなくなるよね。
そして二人、お互いにお互いを思いやる師弟関係に、
心が洗われる気持ちになりますo(^▽^)o
カイの成長。
そして二人の挑戦の場は新進ピアニストの世界最高の登竜門「ショパン国際コンクール」。
そこでの「カイ」の快進撃は本当に気持ちがよいものです。
さてさて、実を言えば、この物語で最も共感できるキャラクターが、最初に出てきた「雨宮修平」です。
「カイ」にとって最初の「同士」であり、ある意味「恩人」である彼の物語もまた見所のひとつ。
「カイ」の才能に最初に気付き、一方では友情を感じながらも自身への自信のなさから、常に複雑な気持ちを抱えています。そりゃそうです。
「カイ」は「完璧」ですから。σ(^_^;)
才能もあり、努力も惜しまず、
人を羨んだり、卑下したりしない、素直な心も持っている
さらにそれを「嫌みに感じさせないくらい」に本当に完璧です。身近にいたら、ちょっと嫌かも?(笑)
だからこそ、自分の「才能のなさ」「自信のなさ」「醜い心( ̄_ ̄ i)」がいつもつきつけられてしまう。
わかるよo(;△;)o
「カイ」は完璧でカッコいい「ヒーロー」だけれど、誰もそんな天才「カイ」にはなれない。
むしろ、そんな「才能」を目にしながらも「現実の自分」と一生懸命折り合いをつけていく雨宮の気持ちはわかりすぎるほどわかってしまう。彼の小学校から続くその葛藤を思うと、読んでいて胸が痛い。
物語後半、「ショパン国際コンクール」という大舞台で、彼もまた成長していくのです。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
残る最終巻。
物語がどのように決着するのか、楽しみです。