お得意様からのお問い合わせなどは新しい事柄を知るきっかけになります。
今回はお電話で「ブラジル産のサトウキビのお酒で、カシャッサとライム100%シロップの二つの取扱や取り寄せ」の確認です。(初めてお聞きしたので「カシャッサ」を何度か聞き直してしまいました…)
在庫が無い事をお得意様にお伝えして、後で問屋さんなどで確認してご連絡する事になりました。
(その後店長さんに伝えて、お得意様に連絡して頂きました。無事商品も決まりました。)
今は本当に調べ物が楽になりましたね。
「ブラジル サトウキビ お酒 カシャッサ」ですぐに検索で出てきます。
カシャッサは、説明文を読むと、サトウキビの汁を原料にしたブラジルの蒸留酒で、ブラジルでは法律で基準をがあるお酒でした。
サトウキビ汁で造られるお酒としては「ラム酒」がポピュラーですし、お得意様からの問合せで思い付いたのも「ラム酒」でした。ラム酒とカシャッサは原料も同じだからなのか、その歴史も共通な事も多く、悲しい過去が有ります。…お酒はその地域の文化や習慣、歴史に密接に関わっています。お酒が文化の花と言われる由縁ですね。
日本では特に酒税法的には大枠でしか酒類を分類しておらず、ウイスキーやブランデー以外の蒸留酒(ラム・ウォッカ・ジン)がほぼスピリッツ類でまとめられています。
(世界の四大蒸留酒の三つが一括りと言うのは雑に感じますが、逆に世界には多くのお酒が有り、それを個別に対応する事が困難であるからだとも思います。)
今回のブラジルの「カシャッサ」は世界各地にはその国や地域に根付いた「地酒」の存在がまだまだある事を思い出させてくれました。
ちなみに日本でも黒砂糖の焼酎が有ります。戦後の奄美諸島ではアメリカ占領下で焼酎の材料が制限されながら何とか創り上げたのが「黒砂糖焼酎」でした。アメリカから返還された時に、当時の酒税法では蒸留酒となり税率が高くなることから原料に米麹を使う事を盛り込み、特例として「奄美諸島」限定で「黒糖焼酎」が認められました。
お酒にはその成り立ちも、話の肴になりそうですね。