学生の頃は良かった。
思い煩うってことがない。
まあ・・・「何かいいことない?」がみんな
口癖だったように、
基本、日々をつまらないと感じてはいた。
彼女もいなかったしな。
だからよく「女欲しい」「どっかに女いねぇ?」と
友達と顔を合わせるたびに言っていた。
麻雀のメンツも集まらない時に。
社会人になると、日々が「つまらない」を通り越して
「辛い」になる。
だから学生時代が「良かった」になる。
つまらなくても、気楽。働いてなくても問題ない。
他人に咎められることがない。
半分子供だから、ムカついたら攻撃すればいい。
将来があるから、未来が良いものになるかもしれない、
という期待がある。
そして自分が若いから、常に若い彼女ができるかも
しれない可能性の中にいる。
親も若いから、親の老いや死とはまだまだ無縁。
だから「良かった」。
「もう一度あの頃の自分を」と思ってみても、
社会的地位、収入、この二つを手放すわけにはいかない。
特に収入は、失えばそもそも物理的に生きていけなくなる。
そうすると次に考えるのは自由業。組織に属さず、
自分の能力で食っていくというもの。
これは、じつは今でも解決策だと思っている。
いつも髪をやってもらってる美容師は、人を雇わず、
人に使われず、一人だけで仕事をしている。
それがとても気楽なのだそうだ。
もっとも、それなりのなんらかのスキルを身に着けて
いないとできないことだが。