20年続いた大規模オンラインゲームのサービス終了が決まった。
自分がやったのは、19年間。
ただ、知り合いができて、ゲーム内の人口も多くて、熱心に
やってたのはせいぜい2012年くらいまで。
あとは惰性で、じわじわ減っていく人口を気にしながら、
簡単な毎日のログイン経験値だけ取っていた。
所属ギルドもインしている人が1人か2人。
仲良くしてた人たちは皆フェードアウト引退。
自分の中でも、「これ、いつまで俺はやってるんだろう」という
想いもあったが、そこは俺の性格、最高に女々しい(笑)ので、
「一度馴染んだ世界から、卒業なんてしたくない、サービスが
続いているのに自分から辞めるなんてあり得ない」となる。
まあ、オンゲの最大の特徴である、人と知り合い、話し、友達に
なって一緒にプレイする、が事実上できなくなっている。
一人でやって楽しいものでもない。
レベル上げは信じられないほど大変(1時間動かし続けて、
次のレベルまでに必要な経験値の5%とかしか稼げない。
また、レベルアップしたところで強さが変わらず、同じことを
繰り返す)だし、レアアイテムやレアスキルも見てくれる人がいて
初めて意味がある。
それができなくなったら、もはや死に体。
そんな状態で、最後5年くらい続いてた。
本当に、よく持ったと思う。
で・・・
ショックと悲しみが消えない(笑)。
振り払えない。
自分だって、大してやってなくて、もう何年も経っている。
毎日イベントの時間を気にするクセは抜けない。
なんの意味もなく、ただ義務的に生活の一部になっていた。
でも、直近の19年は、立派に人生の一部。
久しぶりに初期のマップを歩いてみると、懐かしいBGMや
敵キャラがあの時のままで、うわーーっと一気にこみ上げる。
ここで、何時間も狩った。このマップで、誰々と初めて知り合った。
楽しくて、どの敵で狩るのが効率がいいか、次の魔法は何か、
毎日そればかり考えていた。
30代前半。
普通なら、恋愛をし、結婚をし、子供や家庭ができている歳。
俺のやっていることは遊びに過ぎず、幼稚かもしれない。
それは、わかっている。
でも、他人が同じ世界にいて、会話できて、知り合えるというのは、
本当に楽しかった。
今、本当に数えるほどしかゲームにいない。
引退した人も、アナウンスを見ていないだろうし、懐かしんで
インすることもない。
あの頃みんなで通ったマップも可愛いモンスターも、
まだそこにいる。サービス終了までの間。
それも、運営がデリートすれば、消えてなくなる。
長年かけて育てた自分のキャラも、何もかも消える。
それが、悲しくて寂しくて仕方ない。
俺は52歳である。
たぶん、幼稚な事を言っている。
でもこれが俺の性格、性質なんだ。
別れることが、失うことが、怖くて辛くて仕方ない。
かつて同様にやっていたゲームが終了した。
今、なんとも思わない。気にも留めない。
むしろ、時間を食うから、続いていたら人生の時間を無駄に
していただろうなと思っている。
そう自分が変わることさえも、怖いんだ。
平気になる自分が嫌だ。
たぶん、人の存在に似ている。
人はみんないつか死ぬ。
自分の時は、この世界とのお別れ。
自分の家、歴史、体、知り合った人々、持っているもの、
考え方・・・。
オンラインゲームは、自分はやるべきではなかったかもしれない。
だが、「じゃああの時、このゲームを始めようとしている自分に
未来からアドバイスできるとして、止めさせるか?」というと、
そっちは、もっと嫌だ。
「この世界を知れた」、これは財産なんだと思う。