かなり前に書いたこの記事で問題提起しましたが、解答がまだでしたね。
増税せずにプライマリーバランス(笑)を改善する方法なんていくらでもあるでしょという話でした。
その答えの「一例」を示します。
増税も予算削減もせずに、プライマリーバランスを改善する方法です。
おそらく、頭カッチカチの人では一生かかってもたどり着けないでしょう。
答え
食品表示法にGL(グリセミック負荷、Glycemic Load)値の表示を義務付ける
警告表示も義務付ける。
です。
グリセミックってのは血糖のことです。グリセミック負荷ってのは血糖値の上がりやすさみたいなものです。これを食品表示に追加させる。これだけです。
↓栄養成分表示の一例。これにGL値を追加すればいい。
タバコに警告表示ってありますよね。
「健康のため吸いすぎに注意しましょう」とか
「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。」
とか書いてあるあれです。
タバコの健康被害よりも糖分(血糖)の摂り過ぎの方が格段に影響が大きい。
糖尿病の原因は糖質の摂り過ぎなのは当然として、
血糖値が高い人は心臓病のリスクも相当高いですし、
癌細胞の主食はブドウ糖と言われているくらい癌との関連性も言われています。
血糖値が高い人はアルツハイマー病、痴呆症のリスクも高く、
うつ病も血糖と強い関連性があります。
このように、多くの病気の原因になっているのが糖分の摂り過ぎです。
さらに言えば、健康な人も糖質を摂りすぎることにより頭の働きが悪くなる。
昼食を食べた後に眠くなることありますよね?あれも血糖値の上下によって起こる現象です。
最近の研究等では、糖質にくらべたら、脂質(アブラ)の摂り過ぎはほとんど健康に悪影響がないとさえ言われているくらいです。油断ちをしたら逆に中性脂肪が増えたなんて話もあります。
話を戻します。
政策担当者はパレートの法則的に物事に優先順位を付けて考えなければなりません。
プライマリーバランス悪化の一番の原因は社会保障費の増大です。
社会保障費のなかでも医療費は多く、国民医療費の公費負担額は毎年15兆円にも上ります。必要ではありますが、将来のためにならない
後ろ向きの支出です。
まずはこのいちばん大きい問題を解決するのが政策担当者の責務でしょう。
国民が糖質のとりすぎをしないようになれば、国民が健康になり、医療費が減ると同時に、労働人口も増えます。労働の質も上がります。
国民負担はほぼゼロです。この政策を実現するのに予算も財源も増税も必要ありません。法律を通すだけですから。
まあ、これだけが答えではないですが、これが答えの一例。
広い視野で考えれば答えはまだまだいくらでもあります。
むしろ減税が必要な今、増税するなんて下策です。やるべきでことではありません。
p.s.
そもそもプライマリーバランスなんて改善する必要ないですよ。お間違いないようお願いします。
補足)
健康な人が増えたら寿命が増えて年金等で政府支出が逆に増えるのでは?と思うかもしれません。しかし、計算すればわかりますが、健康になって寿命が増えたほうが政府支出は少なくて済みます。そもそも国民の幸福のために政府は存在するので、健康寿命を増やす政策こそプライマリーバランス(笑)なんかより数段優先度は上のはずです。
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