金利が高騰したらいったいどうなってしまうのか!?その4です。
(2)国債暴落の影響
銀行が破綻だーと短絡する前に考えることがあります。国債価格が下げるには、誰かが国債を売る必要があります。国債を売って何を買うのでしょう?
つづきです。またフェルミ推定的にシミュレーションしてみましょう。
④国債を売っただけで何も買わない
一応、最悪のパターンも考えておきましょう。国債を売って、紙幣を買う=国債を売って現ナマを得るというパターンです。
貨幣需要が高まるってことはデフレ?うわぁ・・・日本の景気、悪すぎ・・・?
だがちょっと待って欲しい。そう考えるのは早計に過ぎないか。心配のし過ぎではないか。紙幣というのは、日本銀行券のことで、紙幣は日銀のバランスシート上、借金に仕分けられているのだ。政府の負債が、日本銀行の負債になったというだけなのだ。
思い出して欲しい。日銀にブタ積みになっていると言われているのは当座預金。現金が増えていないではないかという批判がされていることを。紙幣が増えるということは、それこそ、世の中にお金が出回るということで、まさに景気回復・・・今こそ冷静な議論が求められる。
・・・ということで、具体的に考えてみましょう。国債を多く保有しているのは日本の生命保険や年金基金、民間銀行などです。
まず、生命保険や年金基金は現金で持っていても運用できず、配当や保険料が支払えませんので、当然、得た現金でそっくりそのまま他の物を買うことになります。現金のまま持ちつづける生保や年金基金は皆無。では、何を買うかというと、間違いなく、今まで挙げてきたような、株や土地、外国国債、あるいは社債・地方債などの金融・現物資産を買うことになります。それらの価値が上がって莫大な富を生み出し、いいことずくめです。
では、民間銀行はどうでしょうか?銀行も同じです。現金で持っていても利息は払えませんから、企業に貸すなどして、運用することが必須です。企業の設備投資や研究開発などへの資金が増えること間違いなし。どう考えても、日本が経済成長しちゃいますね。
うわぁ・・・日本の景気、絶好調すぎ・・・?
つづく
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