追加緩和しても消費税を10%にしたらデフレ不況からの脱却はできません | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 消費税を10%にしたら、黒田バズーカ2程度では、日本経済は立ち直れません。

 こちらのグラフを御覧ください。内閣府の景気動向指数をグラフにしたものです。

景気動向指数

 2012年の野田「やりましょう解散」以降、景気は右肩上がりで改善していました。消費税増税がなければ、完全にデフレ脱却できたでしょう。しかし、2014年4月に消費税率が8%に引き上げられてから、景気はその景気改善のペースを遥かに上回るペースで右肩下がりに悪化しています。これは、反動減などという生易しいものではありません。

 先日の黒田バズーカ2でこの右肩下がりに落ちる日本経済に歯止めをかけ、横ばいにする程度にはできるかもしれません。しかし、そこに消費税の再引き上げを実施したらどうなるでしょう。
クルーグマンの言葉を借りずとも、「日本経済は完全に終わり」ます。

 黒田総裁はまだ緩和の余地はあると言っていますが、買える国債はたったの580兆円ぽっちしかありません。黒田バズーカ2で事実上毎月市場に出回る国債の全部を買うことになるでしょうから、緩和の余地がそれほど多くあるとは思いません。

 そもそも、消費税率3%引上げの景気悪化のパワーは黒田バズーカ1&2あわせてやっと相殺できるくらいでしょうから、消費税を10%にしたら、更に黒田バズーカ3&4をして、やっとトントン。消費税10%に対抗してデフレ脱却させるには、黒田バズーカ5くらいまで必要になるかもしれません。本当にそれができれば、悪くはないですが、今回の日銀会合を見れば分かるように、審議委員の投票5対4でやっと追加緩和ができた状態ですから、それを続けるのはかなり難しいでしょうね。

 こんな面倒くさくかつリスクの高いことをするより、直ちに消費税引上げを止めるべきでしょう。
全く楽観できる状態ではないです。本当にヤバイです。

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