日本の信用リスクはギリシャに次ぐ(笑) | rxtypeのブログ since 2012

rxtypeのブログ since 2012

日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 ちょっと気になる記事がありました。
こちらです。
--------引用ここから--------
東海東京フィナンシャル・ホールディングスのグローバル・アドバイザリー・ボードで8月から議長を務める内海氏(80)はインタビューで、「消費増税を見送った場合を考えると恐ろしい」と発言。財政再建を怠れば、日銀による巨額の国債購入が政府債務 を紙幣増刷で埋め合わせるマネタイゼーションではないかとの疑念を呼び「国際的に説明がつかなくなる恐れもある」と懸念を示した。
CMAによると、日本国債を5年間保証するドル建てのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料率は足元で51ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と約8カ月半ぶりの高水準で推移。年初来では約11bp上昇し、主要22カ国のうちギリシャに次ぐ大きさとなっている。4月に消費税率を5%から8%に引き上げた安倍首相は、来年10月に予定通り10%へ再増税するか、年内に最終判断する方針だ。
日本格付研究所社長を6月まで10年間務めた内海氏は、「経済成長だけで財政問題が片付くというのは幻想だ」と指摘。消費増税については、「痛みを伴う不人気な政策は本当に追い詰められないとやらないのが民主主義の宿命だ」と言い、日本国民は「いざ厳しい現実を直視すれば、耐えていく力がある」と述べた。インタビューは22日に行った。
--------引用ここまで--------
【クレジット市場】消費増税なければ黒田緩和も危うし-内海元財務官 - Bloomberg


日本のCDSがギリシャに次ぐ大きさになったそうです(笑)
いよいよ日本がギリシャ並みに破たん寸前になったのでしょうか?これは大変です!!
本当でしょうか?主要国のCDSのランキングをグラフにしてみましたので、御覧ください。
主要国のCDSランキング.JPG
ソース:S&PキャピタルIQ

どこが、ギリシャに次ぐ大きさなんでしょうか?小さすぎて見えません。
実は、・・・・CDSの上昇幅がギリシャに次ぐという意味をあえてCDSの値自体がギリシャに匹敵するかのように紛らわしく書いていたようです。朝日新聞並に相当悪質ですね。

では、なぜ日本国債のCDSが上昇したのでしょうか?日本国債CDS推移を御覧ください。
日本国債CDS推移.JPG
ソース:Bloomberg
9月16日あたりを境に上昇しているのがわかります。9月16日に何があったのでしょう。思い当たるものがあります。

こちらの記事です。
クルーグマン消費税10%で完全に終わります
 9月16日は、世界的に有名なノーベル経済学賞の経済学者、ポール・クルーグマン氏による、消費税10%にしたら日本経済は終わるという記事が公開された日です。世界中の人たちの日本国債の信用度に疑問符がついたのは当然ですね。これがCDS上昇の理由だとすると、CDS上昇の意味は10%への消費増税自体が破綻リスクだと市場は考えているということです。ミスリード記事と真相は真逆だったわけです。

 ところで、この内海氏って誰でしょう?
気になったので早速ググってみました。ここに経歴が書いてありました。
グローバル・アドバイザリー・ボード議長就任のお知らせ | プレスリリース | 東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社

【略 歴】
氏  名    内海 孚(うつみ まこと)
生年月日    昭和9年5月17日
職務経歴    昭和32年3月 東京大学法学部卒業
昭和32年4月  大蔵省(現:財務省)入省
平成元年7月  財務官
平成3年7月  大蔵省退官


財務省(大蔵省)のOBでした。
やっぱりね。(笑)


耐えていく力があるなら一人増税ごっこでもやってろ!

くれぐれも、世界の恥財務脳には気をつけましょう!


↓↓↓拡散のためクリックorツイートお願いします

社会・経済ニュース ブログランキングへ
読者登録もお願いします