たとえば、日銀が国債を買ったらハイパーインフレになる!規制緩和が必要だ!構造改革が足りない!自由貿易の流れに乗り遅れるな!
これらの主張が間違いなのは、言わずもがなですので省略します。
問題は、なぜ、このようなヘンテコな主張が出てくるのかです。
いわゆるリフレ派の若田部昌澄 早稲田大学政治経済学部教授(専門は経済学史)が書いた、『改革の経済学』にそのヒントがあります。
改革の経済学/ダイヤモンド社

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「なぜ私はリフレを唱えるようになったのか?
まず、私はクルーグマンの論文を読んでいなかった。つまり、リフレの議論を自分の頭できちんと理解していたわけではなかったのである。」(p341)
要するに、リフレの議論をちゃんと理解せずに、従来の古典派的経済学で語っているのではないでしょうか。
私自身も、リフレ派に近い考えになったのは、3年前。それ以前は、ヘンテコな主張を聞いてもそれほどおかしいとは思いませんでしたし。
さらに付け加えると、間違った経済理論から抜け出せない原因の一つに、レッテル貼りがあります。
たとえば、「上げ潮派」というレッテルです。
上げ潮派の代表格であった、中川秀直に対する嫌悪感から、上げ潮派の主張に感情的な拒否反応を起こしているというケースがあります。
実際、ある国会議員にメールしたときに、そういった返事をもらったことがあります。
「上げ潮派」に限らず、正しいものの考えを阻害する要因に「レッテル貼り」や「嫌悪感」がいくらか影響しているのではないでしょうか。
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