半世紀少年
生誕50周年
皆既月食とふたご座流星群は自分への天からのプレゼントに違いない!
と思っていたが、そうですか、雨ですか、雨じゃなくても月食の時間は仕事中で見れませんでしたけどね。
ま、そんなもんさ
1999年7の月に命果ててるはずだったのに半世紀も生きてしまった。
なんか嘘みたいだな。
今日はジジイ記念日、明日からは「お爺軍曹」を名乗ろうかのぅ
「人間五十年、下天の内をくらぶれば夢幻の如くなり♪」
唄って踊った。
丸 1月号別冊 陸上自衛隊の戦車
丸 1月号別冊 陸上自衛隊の戦車
定価:1890円 A4版192ページ
192ページ中112ページの過半数を写真が占める。しかもカラーが48ページもある。
個人的にはあまり見たことの無い写真が多い印象です。自衛隊が使用した供与及び国産戦車はもちろん、その他の車両も紹介されておりある意味自衛隊装甲車両車両図鑑ともいえる。
記事については良くまとめられていると思う。ただ、10式戦車の記事については執筆者が勘違いと言うか、戦車のシステムについての理解がちょっと足りない印象を受けた。軍事専門家(戦車専門家ではないよ)としての認識だとこうなってしまうのかなあ。ちょっと残念。
注目すべき記事は『「74式&90式」整備マニュアル』
「それいいんかい!!」と突っ込み入れたくなる内容です。PANZER誌がやりたくても出来なかった内容だな。
いずれにせよ、自衛隊の戦車を知る上ではバイブル的存在になれる良書と言えます。
初心者から現職戦車兵さんに至るまでお勧めします。
で、重箱の隅つつきの記事はこれだ!
「陸自戦車」を考える:葛原和三 著
陸自幹部学校の教官の方の記事です。
記事内容的には「さすが戦史教官」という内容なので問題ないのですが、M41戦車の説明中
― 射距離は「バルスチックユニット」というアナログ計算機に(以下略)―
という行があるんですが、最初「バスルチェックユニットってなに?」と、一瞬何が書いてあるんだ?と思い読み直す。
「バルスチックか・・・」聞いたこと無いな?何だろう?と、ちょっと考えたら!ああ、「バリスティック ユニット」 の事か。
原語は「Ballistic Unit」と書きまして、一般的には「バリスティックユニット」と書かれます。
これは間違った記述と言うのではなく、一般に通用してる名称と言うことで重箱の隅つつきしました。
実は「バルスチックユニット」と「バリスティックユニット」を発音した場合、英語として通じるのは「バルスチックユニット」だったりする。
ちなみに「バリスティックユニット」とは戦車の構造機能に詳しい方ならご存知の「機械式弾道計算機」と言う装置です。
61式戦車にも搭載が予定され試作車で実験されましたが、機械式であるがために調整が難しく誤差が大きくなる傾向があるために採用されませんでした。
試作車ST-A4に搭載されたバリスティックユニット
PANZER2010年12月号(その2)
表紙説明で終わりか(-_-メ)と怒られたでござるの巻
PANZER2010年12月号(内容編)
<目 次>
カラーグラビア
7 平成22年度中央観閲式 撮影:三鷹聡/岡崎雄昌/PANZER
12 フランス混成任務軍の市街戦闘訓練 撮影:Y.Debay
39 富士学校―朝霞 120km夜間戦車輸送 撮影:岡崎雄昌
42 ルクス装甲偵察車 撮影:Y.Debay
59 東北方面隊 創隊50周年記念行事 撮影:岡崎雄昌/PANZER
64 フォトドキュメント 旧ユーゴ紛争(1) 撮影:Y.Debay
特集
18 世界の戦車マーケット 竹内修
88 日本陸軍 九五式戦車 荒木雅也
口絵
82 M53 155mmカノン砲 解説:吉村誠
104 ドイツAFVアルバム<第348回> 解説:久米幸雄
本文
46 不運な自走砲2S19ムスタ 三鷹聡
72 不正規戦の寵児MRAP(1) 柘植優介
110 二世部隊の戦場(1) 宮永忠将
116 ドイツ隊戦車砲の主力7.5cmPak 稲田美秋
124 菱形戦車Mk.Ⅰ~Ⅶ(2) 箙公一
132 機甲戦略とドイツ第三帝国の興亡<第4章-2> 古屋克己
例によって、偏った主観に基く感想など述べてみる。
■平成22年度中央観閲式
観閲行進の写真が主で、装備品展示等の写真はなし。
気づいたのは鉄帽のあご紐が変わってる事。色が黒になってる。
端末処理用のゴムバンドがOD色なのは何故?どうでも良いことだな。(笑)
■フランス混成任務軍の市街戦闘訓練
ルクレール戦車の壁のような防盾は訓練用レーザ発信装置取り付けのためなのか?
と、思わせるような写真だな。常備してたほうが格好良い。
AMX30戦車の説明:「訓練用の発煙装置」
広義では間違っていないが、砲の発射を現示する装置だな。
撃破は黄色の回転灯が光るようになってる。はず。
VBLの説明
「その上の斜めの板は銃手の後方を守る防護板」
前のページの別角度の写真を見れば明らかだが「ハッチ」だよな。
開けてる状態での意味としては間違いないけど。
「その上の斜めの板は銃塔ハッチで銃手の後方を守る防護板の役割も兼ねる」がいいと思う。
■富士学校―朝霞 120km夜間戦車輸送
今回の目玉です。
富士地区から朝霞駐屯地への戦車輸送をパパラッチしたもの。
10式戦車のほぼ上面からのショットは貴重です。
夜間撮影のため画質が荒れているのは残念だけど、それでも今までで一番上面形状・配置が判る。
73式セミトレーラに載せてもトレーラからはみ出さないほどタイトになったんだね。ちょっと感動した。
最大積載量50tの特運搬車で運ばれる90式戦車はキャタピラはみ出してるからな。
【反省】
「百聞は一見にしかず」といいますが、モジュラー装甲フル装備(外見的に)で運べるんだね。
砲塔側面モジュールは外すと思っていたので予想が外れました(´□`。)
つまり、重装甲バージョンと予想していたものは、あの状態でも44tの標準車ということだなと。
で、最大積載量40tの73式セミトレーラで運べるということは、主装甲モジュール外して38.5tぐらいが輸送時の重量かなあ。
予想していたトランスポーター運搬時の形態
車体前面と砲塔前面は主装甲を外したのを隠すため楔型モジュールま付けたままだが、砲塔側面モジュールは外した状態
■世界の戦車マーケット
最近の各国の戦車配備状況をレオパルト2戦車とM1エイブラムス戦車の中古戦車放出をからめ簡単に説明
なかなか良くまとまった記事です。
気になった点は、ルクレール戦車の売れない理由の一つに挙げた「故障部品のユニット交換」
これって、レオパルト2が先鞭を付けM1戦車も我が90式戦車(当然10式も)も採用している方法なのでルクレール戦車固有のデメリットじゃないです。
■不正規戦の寵児MRAP(1)
MRAP(エムラップ)地雷防御に特化した装甲車の名称です。
自分も詳しくは知らなかったので勉強になりました。
(1)と言うことなので(2)も期待したいです。
特に、MRAP最高!と思っているMRAPマンセーな人はよく読んで、よく考えて欲しい(笑)
■菱形戦車Mk.Ⅰ~Ⅶ(2)
先月号から連載している菱形戦車の歴史第2段
今回はMk.ⅠからMk.Ⅳまで紹介
写真・イラストが豊富なので見て楽しめるので次回も期待します。
今号は、見ごたえ読みごたえありで満足です。