ブレイクアウト
『このビルの前はどんなところでやってたの?』
蔵人はモーニングセットのすき焼きを食べながら知らんぷりでない質問をした。
『さっき3階でクロちゃんとやったようなことをオンラインセッションで瞑想の中でやっていたんだ。
そのお客さんの中に資産家がいてその人が目に見える形にしたら面白いんじゃないのって言い出して是非このビルを使ってくれっていうことで今に至る。
安穏雲♨️っていうのは瞑想の中で他人から植えつけられた価値観という服を全部脱ぎ捨てて生まれたままの姿の自分に戻って温泉に入って本当にやりたいことや才能を見つけませんか❓️
みたいな世界なのでそのまま目に見える形にすると全裸になってしまう。
それじゃぁアレなんで足湯にしましょうかということであの形に収まったってわけ。』
『他人から植えつけられた価値観って❓』
蔵人は、すき焼きの甘い香りを肺いっぱいに吸い込み、サっちゃんの膳人としての腕前に価値を感じながら一応訊いた。
『たとえば、朝はパンを食べるべきだ、とか。』
『ふむ。』
『男は強くあるべきだ、とか。』
『ふむふむ。』
『良い大学に入って、良い会社に就職するべきだ、とか。』
『それ全部嫌❗️』
『でもね多くの人はそれを当たり前のこととして簡単に受け入れてしまってるんだ。違和感を感じていても周りを見廻してみんなそうしてるから仕方ないねって諦める』
『それを繰り返しているうちに違和感も感じなくなって夢や才能が生き埋めになっていく。』
『生き埋め❓️』
『そう生き埋め
夢は命の源才能を発揮して夢を現実にしていくのが人生夢がなくなるまで人生は終わらない
常識とか体裁とか誰かに植えつけられた価値観に埋もれていても生きているってことは夢がまだあるってことなんだよ。』
『あのロゴマークを見た時のモヤモヤが植えつけられた価値観ってことか❗️
それをあの音と光で引っこ抜いた。』
『そのとおり、そのあとどうなった❓️』
『急上昇❗️って感じで無言の会話がはじまった夢実現までのルートみたいなヤツをいっぱい作ったような気がする。
そういえば杉ちゃんが30歳のままの秘密はわからんかったそれも制限かけたん❓️』
『まぁね。それは追々話すとして靴下の認識を変えたのは余計な価値観を植えつけられないような意識状態にするためなんだところでクロちゃんの夢は❓️』
『・・・言葉に出来ん』
『ですよね〜』
つづく





