こんにちは、ぬぬつきです。以前ご紹介した無蓋貨車を大幅に改修したので、新しく記事にしました。

さて、以前の記事では…

「残念ポイントとしては、①アオリ戸が無いので遊べない点と、②妻面が台形になっていない点でしょうか。」

…と、問題点を挙げていました。今回はこの二点について変更を加えたものになります。


○改良1 アオリ戸の製作
 アオリ戸とは貨車の横のパカッと開くも箇所ことです。
 ヒンジで曲げればいいのでは?…と思っていたのですが、そうもいきませんでした。
 まず、戸を作るにあたって、以下の3点を実現する必要がありました。

閉じた時に隙間が無い
開けた時に隙間が無い
③開閉時にパーツが接触・干渉しない

これらを同時にクリアするのがなかなか至難。しかも、見た目や強度も維持する必要があります。色々と悩んで、結局、レールプレートや裏ディッシュを使用して解決しました(下写真参照)。




開ければこんな風に遊べます。


ちなみにこの機構、対空戦車の起立式装甲板と似てます。
\開/

 

│閉│


見た目も改良前と比べて劣化していないでしょう。ヒンジ部も良いアクセントに。強度も、最低限は確保しています。
白色の荷札(?)も強度維持に貢献しています。


↑なにも載せていない状態。隙間や違和感があまりありません。



○改良2 妻面
 車両の両端に新パーツの45度ウェッジを使用して国鉄の無蓋貨車っぽく…という目論見でしたが意外とバランス調整に手間取りました。


↑第1案

車体6幅ならこれでいいんですが、汽車や客車が7幅なので採用できません。


↑第2案

これだと平べったすぎる



↑第3案

これだと大きすぎる……?

 結局、第3案をとりました。その結果、端部が強調されデフォルメ度合が強まりましたが、これはこれで良しとしましょう。


○新しい問題点
 …というわけで当初の問題点は解決したものの、ただでさえ低かった量産性が更に低下しました。凝りすぎも考えようですかね…? これについては、別で量産型ないし廉価版を設計したら面白いかもしれません。

 


○編成例いろいろ

個人的には気動車に牽かせるのがお気に入り



テンダー機が牽く混合列車も良い感じです



同じ編成で白黒写真

 

地雷よけ囮車両としての運用。この場合は、復旧用の予備レールを載せています。装甲列車はpunikov氏の作品。


火砲を載せて…。戦車を運ぶには前回の記事でご紹介した大型貨車が必要ですが、大砲ならこのサイズでも運べます。日本の鉄道省の無蓋貨車でも、製造にあたって陸軍の要望が取り入れられることもあったようです。


以上になります。

扉が開くことで、遊びの幅が広がりました。
大改造になったため、架空鉄道では番号を繰り上げて「丙と200型」と命名しました。今後は貨物列車・混合列車などなどで遊んでいきたいです。

おわり