前回の続き…
美保基地をお昼で撤収すると米子空港でゆっくり食事して飛行機で帰っても東京には夕方に着けます。米子空港駅から鉄道を乗り継いで行っても東京には19時過ぎに着けます。
が、帰りも「サンライズ出雲」に乗るため出雲市駅に向かいました…サンライズ出雲の発車時間は18:50過ぎ。半日時間があるので松江や出雲大社で観光することも出来ますけどねぇ…観光にはあまり興味なく、駅構内にある喫茶店で暇つぶししてました(^_^;
拘った理由は指定券を取るのが難しい最上位のA寝台個室シングルデラックスが取れていたからです。
室内はシングルの2倍の広さでベッドとは別に座席、広いテーブル(サービスコンセント有)、洗面台が室内に備わっています。車端部に専用シャワー室があって空いていればいつでも利用可能で、タオルや洗面具のアメニティーも用意されています。シャワーカードは車掌さんが渡してくれるのでA個室の利用客しか使えません。B個室やノビノビ座席の乗客が使えるシャワー室は10号車にありますが設備は同じ。


下に降りる階段は4室しかない2人用B個室用。右上に見える梁のような張り出しはA個室用の階段のあるところ。
ノビノビ座席はこんな感じ。2段構造のカーペット敷で横になることは出来ますが座席扱いなので寝台料金はかかりません。
寝台列車はどれもそうですが22時過ぎから翌朝6時までは車内放送が休止になります。東京行きの場合、岡山22:30、姫路23:35、三ノ宮00:13、大阪00:34に停車しますので、途中下車する人も数人いました。


で、ちょっと興味のあった木次線のトロッコ列車に乗ろうと思って、米子駅で指定券を購入。
列車名は「奥出雲おろち号」。通常は木次線の木次駅から備後落合駅までの往復運行ですが、たまに出雲市駅から出発する日もあります。
列車内に売店はありませんが、所々の駅で地元名産品の売り子さんが乗ってきます。この時は亀嵩駅で奥出雲そばを購入しました(駅に蕎麦屋さんが入っているので割と有名) 雨が降っているので窓付き車両で食べましたが…美味かったなぁ!


木次線は山間をクネクネと曲がりながら中国山地を登っていきます…こういうローカル線に乗るといつも思うんですが、よくこんなところに鉄道を通したね…全線開通したのは1937年だから現代のような重機なんて無かったでしょ!


出雲坂根駅では珍しい2段スイッチバックで急こう配を登るためチョット停車時間があります。
次の三井野原駅は島根県、広島県、鳥取県の3つの県境が交わる近くにあってJR西日本では最も高い位置にある駅で標高727m。駅の手前で国道314号の奥出雲おろちループを見れます。晴れていれば雄大な景色が見れたろうなぁ…って、晴れてたら航空祭に行ってたからね!


終点の備後落合駅は芸備線との接続駅。民家のある場所は少し離れた場所にあるので、山に囲まれた秘境駅といった風情です。ここから広島方面に向かう普通列車と接続していました…
折り返しで「奥出雲おろち号」にそのまま乗りましたが終点は木次駅です。普通列車に乗り換えて宍道駅まで戻り、そこから出雲市駅に向かって「サンライズ出雲」に乗って、前年と同じように東京に帰りましたね。う~ん、航空祭に行くというより寝台列車に乗ることが主目的になってますねぇ…
2009年は自分にとってはエポックメーキングになった年で、それまで航空祭の一点張り遠征だったのに移動に寝台列車を使うようになったのと、陸自の記念行事に行くようになったのもこの年からでした…その分、航空祭遠征は縮小していくことになりましたが…
そして…2009年は米空軍サンダーバーズの極東ツアーが行われた年でもありました…続く!