ウサギさんもこっそり、新ニーサ以外の投資、現物コイン投資の事を書いちゃいますって話 | ウサギと一緒に、ちょっと会社買ってくる!伝説の先生のブログ

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気になったことを徒然なるままに書きます。


伝説の先生です。

今日はコイン投資について少しまとめます。

コイン投資は、いつも書いている株式投資以外のちょっと違う市場の話で、趣味の投資というポジションです。
通常、金融などで語られるのは田中貴金属で売っている金貨を購入することです。
この記事のコイン投資は同じ材質の金であったとしても、記念硬貨と言われる種類ですので前提を間違えないでください。

普通の株式投資や投資信託は大混乱の大不況の時に買い集め、誰もが浮かれた平時に売ることが求められます。
しかし、コイン投資は、平時に買い集め、大不況で売るという取引が鉄則です。
なので、開始する時代を間違えると、うまくいかないでしょうから、新ニーサで株が上がった上がったと言われている時がコイン投資の仕込み時です。
そして、コロナの時のように金融世界の終わりが叫ばれている時にこそ着々と買いそろえていたコインを売却すると言った気の長い投資になります。

それ以外では、ほぼ負けることが決まっているような投資手法なので通常は行わなくても良いでしょう。
ただ、それでも株式投資以外に資産を分散して持っておくことが必要な場合には選択肢の1つとして資産の一部に入れておくのも良いかもしれません。

再三、断っておきますが、この記事は生活資金は半年程度別腹で持っていて、全世界インデックスや全米インデックスなどの投資信託に1000万以上のお金を運用中で、
かつ、まだ今後の収入源が途絶えないと言った人向けです非常にシビアな内容になります。
この条件を最低ラインとしてクリアしていない人にはお薦めしていません。
税制面でも、新ニーサだけでOKです。宿題が終わってから遊びましょう。
この話は資産形成でも資産運用でもありません、資産保全の話です。資産を作り終わった後で防御力を保つための話です。

ではここでざっくりとコイン投資の基本的なことを書いていきます。

種類

・地金型金貨
・アンティークコイン
・モダンコイン

・地金型金貨については、言うまでもなく、紙幣に対して換金性の高さと、現状交換価値の保存という役割があります。
銀行にお金を入れておいて、停電や銀行に1000万以上入れておいても仕方がない場合ある程度の額があるのなら、この地金型金貨に交換しておくと良いでしょう。
・アンティークコイン  コイン投資の王道、100年以上経過した骨とう品でありコイン投資では攻めの投資対象となります。
                      骨とう品なので、目利きにより、値上がりが期待できることもありますが、換金性の悪さから売却手段にも選択肢が限定されます。
                      単価300万~はオークションでなければ売却は出来ないでしょう。
                      単価100万~300万ならばオークションで高値がつくこともありますが、売却時間がかかり、
                      バイヤーに売却の選択肢はあり換金性は高いですが、オークションの想定価格の4割位の買い値で買いたたかれます。
・モダンコイン        コイン投資のサテライト戦略と言ったところでしょうか、歴史的には様々な定義がありますが、直近から100年以内に発行されたものを指すことが多いです。
                      その中でも、モダン  10年以内、オールドモダン 20~30年、ビンテージ 50年~100年物と表現されることがあるようです。
                      骨とう品や美術品の世界では、作者が無くなった後に値が上がる特性があるため、モダンコインは生前には値が上がることは少ないでしょう。
                      評価としては地金型金貨と同等です。ただ、相続を前提として持てるのであれば選択の余地があります。
                      
コイン投資に限ったことではありませんが、ダイアモンドルースなどでも貴金属の投資は、
資産を増やす目的ではなく、守ることを前提としていますから増やすことを目的とするのであれば株やインデックス一択になります。
運用資金以外にまとまった資産を保全したり、自分の今後の収入の入る見込みがある場合に限り取り組む投資です。

購入のお薦め優先順位

 地金型金貨 > アンティークコイン > モダンコイン

1:売却条件
   保存状態、素材の価値、希少性、ほしくなるエピソード、欲しがる人数
2:売却条件の重要度
   欲しがるエピソード > ほしくなる人数 > 希少性 > 保存状態素材の価値 > 素材の価値
   
   コイン投資では素材の価値を担保にして鑑定済みのスラブというプラスチックケースに入っているコインを投資対象にしましょう。
   それは保存方法が簡単になり売却する上で世の中の基本となるからです。
   どんなにきれいでも鑑定済みでないものは避けておくのが無難でしょう。
   その上での希少性です。
   この基礎はコインショップや、どんなオークションでも、スラブの記載を読めば大体全部書いてあります。
   だから、その情報でコイン投資の3割の手間は省けます。
   最も厄介なのは見つけたコインのほしくなるエピソードが存在するか?によって欲しくなる人数に関わってくるので
   投資対象としたコインが将来値上がりするのか?が決まってきます。
   最低限自分の投資対象がどんな存在なのか?を下調べもせずに行動するべきではありません。
   充分に理解したうえで購入することをお薦めします。この時点で大抵の人は投資家として失敗します。
   コイン投資も不動産投資と同様購入前の事前調査で結果が95%決まってきますので、充分焦らずとも良いのです。
   まずは自分で納得してから狙いを定めましょう。
   コインを買ってから後悔する必要性はありません、それなら最初からやらずに投資信託を全部買っておいてください。
   何度も言いますが、充分に勉強がすんでから行動してください。
   個別株を買うのも不動産投資をするのも全部同じです。投資するのに自信がなかったら行動しないという選択が一番良いのです。
   それ以外では投資信託の選択でいいんです。それだけは守りましょう。
   また、あらかじめお断りしますが、このコイン投資の税金は金の投資と同じ税率です。
   それで元が取れないと判断するのならやっぱり最初からそのコインは投資対象として考えるものではありません。
   コレクションなら何でもいいでしょう。株ならそういう投資を塩漬けと言いますが、投資失敗です。
   
3:投資推奨コイン 1枚の価格帯 100万~1000万クラス(コインマーケットシェア  上位10%以上のもの)
  1億円以上のコインは世界中のコインマーケットシェアでも0.1%だから、
  世界で最後の高額支払い投資家になりかねないので、そのクラスのコインはお薦めできません。
  (まぁ、そんな人はこんな基礎情報を書いているようなブログはみませんが、、、、)
  
4:購入ルート
   コイン商の開催しているオークション、バイヤー
   絶対にメルカリ や ヤフオクでの購入はNG
5:バイヤーの選び方  JNDA (日本貨幣商協同組合)、IAPN  (国際貨幣商専門家協会)のどちらかに所属していればそこそこです。
                    個人的には日本の貨幣はやらないし、国際コイン投資をお薦めします。
                    また、売却する上でも日本貨幣は国際競争力がないので国内のオークションだけでやり取りしているため人口減少する国家のものはお薦めしません。
                    注意として、始めて買う人にオークションは難しいと思うのでバイヤーから購入することから始められると良いと思います。
                    本格的にコイン投資をされるのであれば理論上オークションが最安値で手に入れられる環境になっていますので、そちらも併用すると良いでしょう。
                    現状、IAPN(国際貨幣商専門家協会)に所属しているバイヤーは日本に4社あるようなので、日本のコイン商ならばそこに相談してから考えるのが一番無難でしょう。
                    これにも例外があります、自分で英語が堪能で目利きができるのであれば、e-Buyなどで直接交渉して手に入れるなどの入手ルートも増えます。

あくまで、コイン投資は趣味の一部でちょいちょい買っていた消費をうっぱらったら高く売れちゃった!ラッキー♪と言ったことが主流派なので
日本では、投資対象とする人口はそれほど多くはありません。ただ、英国では英国コインであれば節税対象の物になりますので投資対象になります。
国によって購入動機が変わってきますので、こういう嗜好品での投資は税優遇をされている国の盛んなコインを選択することが投資の安全性を高める要因になります。

もっとも、コイン投資の2大マーケット、(米国と)イギリスでも自分のポートフォリオの10%位までしかいれてない人が殆どなので、
コイン投資に廻せる予算が他の資産を作ってあるから!と言った前提を守っている人々が大半でしょう。
つまり、この投資手法はあくまで趣味の延長線上になります。
メインの投資は新ニーサで充分です。

そうそう、このコイン投資のマーケットをマクロ的視点から説明しておきましょう。
日・米・欧州・アジア・中国と5大マーケットの分類ができます。
一番売買がしやすいマーケットは米国で、続いて、欧州・日本・中国と続きます。最後にアジアマーケットと言ったところです。
なので、コイン投資を気軽に行うのであれば、米国が一番入門はしやすいでしょう。ただ、ここは日本なので、例え米国でドルで安くオークションで手に入れることが出来たとしても
輸送料と関税がかかります、また、日本に持ち込むことで消費税も発生します。
それだけの追加料金を払ってまで米国で手に入れるか?となれば疑問符が沸きますね。

だからこそ、日本国内のオークションで問題ないでしょう。
どうせ取引する人数も限られていて金持っている日本人もいないし、、、
このコイン投資という手法は本当にバイヤーが有利で情報を持っている趣味の投資市場なので、殆どの人は勝てないか、もしくは損をします。
なので、ブームにのっかったなんちゃって投資家は失敗するのです。

この際なので、書いておきましょう。
こういうコイン投資やダイアモンド投資と言った資産保全の投資は高級財と言ってすでに財産を築いている人向けなので
財産を作っている段階や財産を使ってなくなってしまう段階の人には優位性はやっぱりありません。

資産額が5千万~1億位にならないと本来はエントリーしない方が無難な存在です。
だからと言ってエントリーをしないと永久に手に入らないことと、永続的に紙幣を政府が使うのか?について考えた場合には何が起こるかわからない。
政府は常にインフレを起こしたがっているので、紙幣の価値をどんどん下げようとして物の交換力を下げようとし続ける効果が現代資本主義の構造上逃れられない運命にあります。
昔は、と言っても20年くらい前は、1000万位で充分エントリーができましたが、2020年以降では1億位ないとダメという現状ですね。

ちなみに、コインショップで売られているコインは確実に手に入れられて素晴らしいのですが、投資としては利益は出ないことが大半です。
なにせ、コインショップでは、以前買ってあって流行っているものを高値で売れる時期に飾っておくことで利益を出しているのですから、、、
コイン投資はあくまでオークションで安く手に入れて高く売れた場合のものだけなので、ほぼ普通の人は勝てません。
コイン投資で儲かったとうたっている人は、ほぼ業者か、
昔から長いことかけてちょっとずつちょっとずつ買い付けて趣味で買った物が100個あった内1個高額で売れたょ、やっほーい♪
と言ったケースが現実です。

どんな投資の世界でもその市場をしっかりと知ってから参入することをお薦めします。
自分のポートフォリオの10%以内で、10万円位のコインを100個買い続けられますか?
つまりは、そういう事です。