R5本試験所感(4) | 士魂~samurai spirit~

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土地家屋調査士試験合格のための課外授業。
合格に必要なのは、条文知識や受験テクニックだけではないから。

【第15問】

建物の分割の登記に関する出題。

アの肢。過去問知識で「誤」判断。

イの肢。建物分割では初見であるものの、分筆ではお馴染みのテーマですから「正」判断。

この時点で正解肢は3しかないことになるので、ここで解答終了としたいところです。

ただ、この時点で確証が持てない場合、ウ肢を検討することになりますが、これは過去問テーマで「正」と判断すると、4の選択肢を否定するための確認が必要になりますね。

なので、エ肢を検討します。附属建物の符号は再使用しないというお馴染みのテーマですから、「誤」と判断でき、4の選択肢を否定して解答終了です。正解マスト。

 

【第16問】

建物の合体による登記等に関する出題。

全て過去問知識で解答が可能な問題でしたので、正解は必須となりますね。

 

【第17問】

共用部分である旨の登記又は団地共用部分である旨の登記に関する出題。

まず、アの肢は、共用部分である旨の登記関連ではお馴染みのテーマとなりますから、瞬時に「誤」の判断はできたはずです。

すると、「1 アイ」「2 アオ」の2択となりますので、イの肢を確認していきます。

イの内容は、初見のように思われた方も多かったかもしれません。今一つ判断のための確証が得らえずオの肢を先に見に行ったという戦略に出た方もいらっしゃるでしょう(ちなみにイの肢はH30に出題実績アリです。)。

で、オの肢。団地共用部分である旨の登記を申請する場合において不動産番号を提供した場合の家屋番号の扱いがテーマで、これもちょっとウスイけどH25の過去問となり、「誤」と判断でき、2を正解として解答終了といきたいところ。

なんですが、イの肢にしろオの肢にしろ、過去問とはいえかなりウスい知識だったかと思われ、人によっては難問と感じた方もいらっしゃるでしょうし、「1OR2」の2択で外してしまったという方も一定数いらっしゃると予想できますので、ここは正解が取れていなくても、まあやむなしとしてもよいのではないでしょうか。

 

【第18問】

筆界特定の手続に関する出題。

アウエ肢について、そのものズバリという過去問がないため、難問といえます。

ただ、完全な初見問題としてはウの肢のみで、アエ肢については関連過去問が存在しており、演習の際における解説の読み方で正解率に差が出そうです。

それでも、オの肢は直近R4に出題があるテーマなので、ここを軸に「4 ウオ」「5 エオ」の2択に絞り込めば充分勝負になるところでしょう。この点、ウの肢については判断の材料が乏しいわけですから、エの肢で勝負するしかないといった形になるでしょう。

正解が取れていなくてもやむを得ないでしょう。

 

【第19問】

法定相続情報一覧図の保管及び法定相続情報一覧図の写しの交付の申出に関する出題です。

日建学院の受講生は、答練でかなり特訓したテーマでしたから、余裕を持って解答に臨めたはずですが、いかがだったでしょうか。

オール初見となる問題ですので、一般的には難問と認定してよいとは思いますが、日建学院生には、取扱い済みのテーマばかりなので、合格のためにはしっかりここで正解を取っておきたいところとなります。

 

【第20問】

調査士又は調査士法人に関する出題。

過去問知識で正解が取れる問題。オの肢については、法人の業務の一部停止処分がテーマとなっており、そのものズバリという過去問はないものの、関連問題での過去問解説ではよく目にするところですから、正誤の判断はついたはずです。仮にオの肢が判断できなかったとしても、ア〜エ肢でしっかり正解を取りたい問題となります。

 

 

【解答時間について】

解答時間については、早い人であれば35分程度。慎重に解く人であっても、45分程度で完了したはずです。

 

 

【合格のために必要な正解数】

上記の分析からは、民法から1問の失点、不動産登記法関連から第6問、第13問、第17問、第18問、第19問の5問の失点を許容することになりますので、14問の正解数があれば、ひとまず勝負の土俵に乗ってきていると考えることができるでしょう。

ただ、やはり合格を確実なものとするためには、第6問、第13問、第17問、第19問をいかに攻略できたかにかかってくると思います。

このうち、第6問及び第17問は日建学院の択一解答スキルを身に着けている受験生であれば正解が取れたはずであり、また、既に述べたとおり第19問も特訓済みのテーマとなっていましたから、この3問分の正解を加算できることになります。

以上からは、都合17問の正解があれば、択一に関しては充分合格を争うレベルにあるといえることになるでしょう。

※齊木個人の分析です。本記事に関するお問い合わせを日建学院にすることはご容赦ください。

 

 

本日はここまでとなります。

おつかれさまでした。