続き
ウォルトはチームワークを大切にしました。
ですがアブは自慢にしている骸骨ダンスのような作品に他人の描いた絵が加わるのが嫌でした。また、ウォルトが頻繁に製作段階の絵を変更させようとするのにも腹がたっていました。
「ミッキー・マウス」も「シリー・シンフォニー」も成功しているはずなのに、ディズニーのスタジオは金欠になってきていました。なぜなら、パワーズからの送金がまばらになり、送られてきても額が減らされているのです。
不審に思ったロイが、パワーズに問い詰めても会計帳簿を見せようとしませんでした。
ロイが調べれば調べるほど、パワーズの悪い噂ばかり入ってきます。
ある日、ロイはウォルトに言います「あのパワーズはペテン師だぞ。正真正銘のペテン師だ。どうしてこんなことになったのか、ぼくにはわからんよ」
対して、ウォルト「兄さんは人を信じないんだね」と兄を蔑みました。
ロイ「それなら自分で行って、調べるといい」
ウォルトはパワーズに会いに行きました。
そこでウォルトはまたしてもオズワルドを奪ったチャーリー・ミンツとの不愉快な体験を繰り返していることに気がつきました。
ミッキーが大成功したいま、パワーズは契約に満足できず、ミッキーを我が物にしようとしていたのです。
ウォルトが泣きついてくるだろうと、パワーズが意図的に送金しなくなったことも判明しました。
パワーズは金でウォルトを釣ろうとしたのです。
当時の大統領よりも高い報酬を与えるから、自分の下で働けと。
ですが、ウォルトは金では動きません。それどころか、かえって逆効果です。ウォルトはキッパリと断りました。
すると、パワーズは第二の交渉材料を出してきました。
長年連れ添ってきたアブを引き抜いたというのです!
実際、アブも経済的な安定を求めていたため、引き抜きに応じていました。
そんなバカな!とウォルトは信じられません。
ですが、パワーズは電報もある、なんなら電話もしてみろとたたみかけます。
ウォルトがうろたえていると、
パワーズ「そんなにうろたえなくていい。きみは彼を失わずに済むかもしれない。この先も彼を手元に置いておくことができる。ぼくはただ君と契約したいだけだ」
対して、ウォルト「いや、もう彼はいらない」と答えました。
続けざまにショックなことがウォルトを襲います。
カールもやめると言い出したのです。
実はカールはディズニー社は倒産すると吹き込まれていたのです。
また、ミッキー映画でカールも名を知られるようになっていたので、他にも仕事の誘いがあったのでした。
ウォルトはとても傷つき、動揺しました・・・
続く