続き
ウォルトはパワーズのスタジオを借り、録音することにしました。
ウォルトたちは音が合いやすいよう工夫して楽譜に印をつけたのですが、指揮者はそんなものは必要ないといいのけました。
フィルムが終わっているのに、演奏が終わらない・・・
ウォルトの危惧した通りでした。
時間とお金がどんどんなくなっていく・・・
なんら成果を上げられずに終了の時間となってしまいました。
この事態にパワーズは二回目の録音費は自分が持つと言いました。
それならと、ウォルトは同スタジオで再び録音することにしました。
ですが、その約束は忘れ去られ、請求書はウォルトに押し付けられてしまいました。
ロイはお金の工面のため、愛車を売り払いました。
ですが成果は出ました!
今度は、ウォルトの指示通りに動くよう楽団を説得したのです。
やっと上映可能なフィルムを手にして、ウォルトの胸は高鳴りました!
ですがその高揚もつかの間。
配給業者に見せると、「音声の入った新しいアニメーションは気に入った。しかし、買いたいと思うほどではない」と言われたりで、上映先が見つからなかったのです。
ですが、ウォルトはハリー・ライケンバックという著名な業界の大物にアドバイスをもらいました。
ライケンバックは蒸気船ウィリーを気にいったので、自分の映画館で二週間ほど上映したいと申し出たのです。
ウォルトは先に一般公開したら、配給業者はますます気乗りしなくなるのではないかと心配しました。
しかし、ライケンバックは「ああした連中は、世間がまずそのよさを見つけるまでわからないんだよ」と世論の大切さを説きました。
これにウォルトは同意し、1000ドルで公開することになりました。
なんと、このときまでにブロードウェイで上映されたアニメーションに支払われた額としては最高額でした。
結果はというと・・・
「蒸気船ウィリーを評するのに、才気縦横という言葉ではおとなしすぎる」週刊映画レビュー
「大変面白い、独創的な作品」ニューヨーク・タイムズ紙
大成功でした!!!
人々はミッキーを見に、劇場に詰めかけました。
世間を味方につけたことで、配給業者も放っておかなくなりました。
そして、一層ウォルトとミッキーの知名度は上がっていくのでした。
続く