今日のエピソード
「ミッキーマウスの誕生~リフレッシュして、手を動かす~」
1928年3月、ウォルト26歳のときの話です。
妻のリリーとニューヨークからカルフォルニアに帰る、
列車の中でミッキーマウスは誕生しました。
列車に乗り込む前、ウォルトの気分はもう最悪なものでした。
ウォルトは苦労の末に「しあわせウサギのオズワルド」
というキャラクターを生み出しました。
このオズワルドは映画ファンのみならず、
批評家も味方につけました。
商業的にもよい結果をもたらしていました。
そこでウォルトはオズワルドのアニメーションに対して価格UPの交渉のために、妻とともにニューヨークへ向かったのでした。
交渉の相手は、チャーリー・ミンツという、ウォルトのアニメーションを映画館に配給している、瘦せっぽちの、髪をオールバックにした男です。
ミンツは、ディズニー夫妻をしゃれたホテルでの食事に招待しました。
ウォルトのことを「ウォルト、君は実に素晴らしいな」と手放しで褒め称えました。
楽しい食事が終わると、ウォルトとミンツは本題を話し合うべくオフィスに戻りました。
すると、ミンツの態度が激変し、
「ウォルト、これ以上は金を上げることはできないよ。
それよか、今よりももっと減らすぞ。かなりの少額になるから、
君はもう事業をやっていくことはできないだろうな。
ただ、解決策するのは簡単だ。
自分で事業をするのをやめて、ぼくの下で働ければいい」
当然、ウォルトはこんなことを受け入れません。
驚き、憤慨し、オズワルドをほかの配給会社に持っていくと脅しをかけました。
ですが、ミンツは全く慌てません。
ミンツは多額の給料と安定した仕事という甘い飴で、
ディズニーのアニメーターをひそかに引き抜き抜いていたのです。
信頼していた仲間にも裏切られウォルトは落胆しました。
ウォルトは慌てて帰り、共同経営者でもある兄のロイに相談しました。
アニメーターたちは簡単なことではないがまた見つければいい、それよりも新しい配給会社を早く見つけようという結論になりました。
後日、ミンツをこの噂をかぎつけると、更なる驚くべきニュースを伝えてきたのです。
ウォルトが大事に育てたオズワルドはディズニー兄弟のものではない、というのです。
ミンツに契約書に書いてあるから見てみろと言われて、確認すると、
小さな文字でオズワルドはユニバーサル映画のものであると記載されていたのです。
ウォルトは仲間も、キャラクターも失ってしまいました。
頭の中は、起こった問題のことでいっぱいになりました。
気分もどん底です。
続く