11粒目「犯罪者の作り方」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

犯罪を
学術的に
分類すると
それはそれは
多様に富んでいます
が、結局のとこ

金品や地位や名声などを
欲っする又は守る為か

欲そのものを
欲するか

そいつにとっての
物質的幸福か
精神的幸福か
どちらを
欲するのかという

二種類です。


まあ、

どちらも
利己の為に
他者を犠牲に
するかどうかなわけで

実は一つなんだけどね。




犯罪者、
利己を貫き
他者を害する者を
医学的には

“反社会性パーソナリティー傷害”

と、呼び

脳の傷害などによる
先天的な要因の者を
“精神病質者”

虐待などの悪質な環境による
後天的な要因の者を
“社会病質者”

などと、されていますが

精神病質を抱えていても
=犯罪者に
なわけではなく
やはり後天的(心的)な要因が
重大な影響を及ぼします。


犯罪者の取った行動は
社会性や倫理性を無視した
異常な行動ですが
その原因となる
心的要因は必ずあり

多かれ少なかれ
大なり小なり
心に問題を抱えて
いない人なんて
いないわけですから

拗らせ患わせ
他者から見れば些細と思える様な
キッカケで
誰でも
どんな人でも


それが、
人間というもので

“例外”は

一人としていません。




扠、

心的な
要因となる
辛いめ
苦しいめ
悲しいめ
etc.が
勝手に
心へ湧いてくる
わけもなく

苛め
虐待
裏切り
略奪
喪失
etc.と
他者からの
言動や仕打ちにより
刻まれるもの

つまり、
犯罪者を作るのは
犯罪者以外の誰かで

犯罪者の多くは
被害者だったりする
わけです。


実際、
連続殺人犯の多くは
子どもの頃の悲惨な体験が
心的要因だったり
しますしね


まあ、だからといって
被害者が加害者へと
転じていいわけはなく
同情はしないというより
してはいけません

が、

犯罪や
犯罪者を
憎むと同時に

犯罪者は
作られているのだ
ということと
自身も作り手の一人
かもしれないということを
知らなくてはいけません。


犯罪が起きれば
犯人を憎み罵るだけで
どうしてそんなことに
なったのかを

まあ、
知りたくもないってのは
分かるけど

彼らが
どうやって作られたのかを
知らなければ
防ぎようが無いし
何より社会全体で
作り出しているのに

自分だけが
そ知らぬ顔をしてていい
わけないでしょう?


嫌なこと
おぞましいことに
目耳を塞ぎ
知らないことで
自身は健全で善良だと
思い込む

そんな人らに限って
犯罪者作りに
大きく貢献していたり
するもんなんだよね。