5粒目「カニかま玉丼 ~グリンピース買い忘れたなあ」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

天津飯?



いえ、

“カニかま玉丼”

です。


天津飯という名の
料理は、
中国の天津市にも
中華料理にも
無く

米が
手に入らなかった
戦後の日本に

“天津産”の米を使った
“天津芙蓉蟹肉飯”という料理があり

縮まって“天津飯”

で、

芙蓉蟹肉は
中華料理の
中華風オムレツ
芙蓉蛋(ふようたん)の蟹肉版
芙蓉蟹(ふようはい)のこと

つまり、カニ玉
じゃあ、カニ玉乗せ飯

“カニ玉丼”が一番しっくりで

カニではなく
カニかまなので
カニかま玉丼です。




それにしてもさ、
中華料理の芙蓉蛋と
同じレシピ同じ料理なのに
日本の地名でもない天津


ナポリタンとか
パスタを全部スパゲッティと呼んだり
チゲ鍋=鍋鍋って、とか
名称を大切にしない日本人の
いい加減で適当で不躾なところ
の、クセに
礼儀だの作法だのと


嫌いだわあ。


最近は、
カニ玉や天津飯って
食べたことも
見たことも
無い人が結構居るようで
十代二十代の知人友人も
某漫画の
三つ目で
必殺技が気功砲の
武道家の名前
だと思ってたやつが


王将や
ジョナサンにも
あるのに
ということは、

名前が
目に入ってない
というか、
ゆび指しで「これ下さい」って
注文の仕方
だからかも知れないけど

名称に対する
いい加減さの果て
の様な気もするんだよねえ。