541粒目「男のヤキモチ、女のヤキモチ、拡散と集中」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

女の“やきもち”は可愛いが
男の“やきもち”はみっともない

なんて、
言いますが


実際は、
誰が焼いても
どう焼こうと
みっともいいもんでは
ありません。


男のやきもちは所有欲から
女のやきもちは独占欲から

などとも、
言いますが


所有も
独占も
欲が過ぎれば
ろくなことには
なりません。


やきもち、というのは

“嫉妬”のこと

嫉妬は
自身に
無いもの
無理なことへの
渇望、羨望、の
欲ですが

“欲”というもの自体

七つに分けようが
八つに分けようが

根っこは同じ
人にしか無い欲する心から
なわけで

発展、成長、向上、など
より良い何かを望む起爆剤の様なもの

人として
人間社会に
身をやつす以上は
その身を滅ぼさない程度に

必要なこと
致し方ないこと

なのでしょう。




オスには、
子孫を遺す為に
とにかく沢山のメスへと
子種をバラ蒔きたい
という本能があり

欲は
=本能
ではありませんが
本能からの影響は強く

人のオスの欲は
“拡散”の欲

メスには、
より良い子孫を遺す為に
とにかく沢山のオスから選びたい
という本能からの

“集中”の欲

欲の根っこは同じ、
なので様々な欲に
それが影響してしまう

と。


只、

色恋以外の
他の欲に転じた場合

メスの集中の欲は
あくまで自身をアゲル為で
生物の本能に近い
欲と云えますが

オスの場合は
欲を満たす為の欲
どこまでも人の欲でさ


例えば、

女性の
多趣味や収集癖は
趣味や習い事にしろ
装飾品にしろ
自分を磨き魅せる為
だけど

男性の
多趣味や収集癖は
自身を磨くというより
自慢や
満足感を得る為で


女性の
出世欲は
やはり自身の為で


色恋への影響を考えても
より良い男性との出会いの場が拡がり
自身が上等になれば
寄ってくる男性も
ということ

で、
男性の
出世欲は
やはり
自身は自身でも
自己満足で

色恋への影響も
金、権力、名声で
より沢山の女性をという
拡散の呪縛からは





扠、

極論として

女性の欲は
研鑽、
構築、
などからで

男性の欲は
虚勢、
虚飾、
などから

ま、

歴史を振り返り
過ぎたる欲で
身を滅ぼした男女を
見ると

どっちが
良いとか悪いとかは
無いんだけどさ


せめて、やきもちを
焼くときは

実際の、
餅を焼いて
人に出すのと同様

美味しく見える様に
焼かないと

ね。