538粒目「フェリス・シルヴェストリス・カトゥス」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

生物には呼び方が
“3つ”あってさ

一つは、学名
つまり正式名称

もう一つは、
生息地域での
呼び方で

その生物にしてみれば
生まれ育った国での
呼ばれ方が正式名称と
いえるんだろうけど

最後は、
生息地域以外での
呼び方


例えば、

ネコ目
ネコ亜目
ネコ科
ネコ亜科
ネコ属
ヤマネコ種
イエネコ亜種
イエネコ

世界中に分布する
家猫や野良猫、ネコの

和名は御存知
猫(ネコ)

だけど、
同じ日本でも
沖縄では“マヤー”
アイヌは“チャペ”

英語は“CAT”キャット
子猫を“KITTY”キティ

中国語 は勿論
字は日本と同じ“猫”
だけど発音は「マオ」

ドイツ語“KATZE”カッツ

オスメスで呼び方の違う国もあり

フランス語“CHATTE”シャット
イタリア語“GATTA”ガッタ
ロシア語の“KOSHKA”コシュカ

は、メスの方

うわっ、可愛いと思ったのが
鳴き声そのままの

タイ語の“MYAO”ミャオ


日本で、タイ人のオッサンが猫に

ミャーオ、ミャオミャオ

なんてやったら
猫を呼んでるだけと知らない人には
イタい人だと勘違いされそう


で、

様々な国で
色んな呼び方が
あるけれど

学名は“Felis silvestris catus”
フェリス・シルヴェストリス・カトゥス


学名、
超格好良くない?

初めて知った時に
軽い衝撃でさ
ちょっとツンな
お嬢っぽさを
学名からも感じるのが
不思議なんだよね

ちなみに、
イヌの学名は

“Canis lupus familiaris”
カニス・ルプス・ファミリアーリス


そこはかとなく
おどけた感じがするのは
自分の気のせい?


後、逆の意味で衝撃だったのが
ローランド・ゴリラ
の、学名が

“Gorilla gorilla gorilla”
ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ

どんだけゴリラやねん!?

って、関西人に
ツッコまれそうな
ゴリラの連呼

因みに“Gorilla”の正確な
発音は「ゴリッラ」なので

ゴリッラ・ゴリッラ・ゴリッラ


うーん。




扠、

日本人は
真面目で勤勉
と云われてますが

多種多様な
食文化や宗教などからも
分かるように

良く言えば
柔軟性や対応力があり
おおらかで

裏を返すと
いい加減で適当な性格
の人種です。


特に、
名称
呼称
に関しては生物に
限らず

元々、
言語が複雑なこと
複雑故にニュアンスや
雰囲気重視なこと

以前、
書いたように
つい最近の
明治維新まで一般市民には
姓が無かったこと

そんなことからも理由か

伝われば、
どうでもいいじゃん
細かいこと気にするなよ

的なとこ
あるでしょう?


でもさ、

対象の名称呼称を
間違えるなんてのは
その名で歩んできた歴史への

“全否定”なわけじゃん?

それを正さず
伝わればまあいっか
なんてのは
侮辱以外のなんでもない

そうでしょう?


人種性と
言ってしまえば
それまでだし

いい加減なとこ
節操のないとこは

表現力の豊かさに繋がってる
と、云えなくもないけどさ

決して、
良くないことだし

そういうとこが
被爆国で
戦争放棄の中立国
の、くせに

世界平和への国民意識が
著しく薄い国になっていると

思ったりも
するんですよね、はい。