537粒目「ゾンビへの哀愁 ~Z ネーション最高!」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

2010年からスタートし
現在シーズン6まで製作されている
アメリカの“ゾンビもの”TVドラマ

「ウォーキング・デッド」
“The Walking Dead”

は、日本でも
大人気なんですが

自分はシーズン2を
見終えたとこで
ギブアップ。


ゾンビもの、
とはいえ

ゾンビ・パンデミックによって
世界が崩壊し
社会も法も秩序もない
カオスの中で
必死に生き抜く人々を描く
ヒューマンドラマ

なんだけどさ、
社会性という
仮面の下に
隠された本性が
剥がされ
ムキ出しになることで
ドラマ性が深まり
ストーリーも二転三転としていく

そこが、
ウケてるとこ
なんだろうけどさ

それが自分には
耐えられなくてね。


人の醜く悍ましい本性なんてのは
別に、そんな状況にならんでも
日常に嫌ってほど転がってるどころか

まみれ、もがき
生きている様なもんだし

隠された本性っても
ちょっとした
口調、語彙、所作、癖、
などから分かるしさ

そういう現実から
少しでも離れて息抜きをする為に
エンターテインメントってのは
あるわけで

作品としては秀逸
なんだけど


揉めてる原因のほとんどが
愛欲肉欲嫉妬でさ
要は“昼メロ”なんだよね。


こういった
ドロドログチョグチョの
人間関係を描く作品を好む人ってのは

よほどにゲスいか
人の醜さを
こういったもので
初めて知るリア充か
今まで気付かずに
生きてきた幸せもんか

と、思ったりもして
それも嫌になる理由の一つ。




で、

そんな時に同じく
ゾンビものの米TVドラマ

「Z ネーション」“Z NATION”



を、知り

うーん、
嫌いな類いの
しかも二番煎じかあ…
と、放置していたのですが

やはり、
そこは観てから判断しなくてはと
奮起してみると


全くの別物でした。


あらすじは、
ゾンビ・パンデミックで
世界が、ってのは一緒だけど

ゾンビに噛まれても
ゾンビ化しない
ゾンビウィルス耐性を
持つ者が現れ

そいつの血から
抗ゾンビウィルスの
ワクチンを作る為に研究施設へ
ゾンビは勿論
賞金目当てや自分らだけ助かろうって
輩どもを蹴散らしながら
連れて行く


という話で

RPG感が強く
ドロドロ
グチョグチョ感はなく
かといって
ヒューマンドラマ性が無いわけでもなく

テンポが良く勢いが有り
映像や演出のセンスが良くて


分類的には「バイオハザード」に近く

“SF感”弱めで
アクションやバトルは
バイオ並みに格好良く爽快
という作品

何より、
ウォーキング~と違い
生き残って欲しいと
願うべき対象の主人公や
メインキャストに

「死ねばいいのに」

と、思ってしまうほど
人間性のクソな奴がいないことは

自分好みだし
精神的にも健全だな

と。




動く死体、
じゃなくても


生まれながら、
ストレス、
トラウマ、
加齢、
など様々な理由から起きる
精神的障害には

理性が利かず
自身を抑制できず
攻撃的になってしまう
なんてのが
あるわけでさ

そのメッチャ酷いのを
人為的に造ることは可能で
軍や武器商人やテロリストにとっても
大変魅力的なわけで

ゾンビ化の研究は絶対に
どっかでやってると思うんだけど

案外、

ホントに
人類の幕引きは
ゾンビによるものだったり?
という妙なリアリティが
ゾンビの恐ろしさでもあり

使い勝手の良さでもある

と。


実際、
大切な人
愛する人が
ゾンビとなって襲ってきたら

ほとんどの人が



それにしても、
バイオの
ゾンビ犬やゾンビカラスも
厄介で怖いけど
Zネーションに出てくる

ゾンビ“熊”

怖すぎだし強すぎだろ。