528粒目 「MovieNEXにディズニーの心配りとやらは見当たらない」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

「ディズニーに学ぶ心配りの魔法」
というタイトルの記事を見かけましたが

ディズニーの
接客・サービスの
完成度の高さ

心配り
気遣いなどは
道理で考え突き詰めれば
当たり前のことで

ことですが

最近ちょっと
おや?
と、思ったことを





接客とサービスは別物で

サービスは
提供コンテンツや
特典のこと
接客は字の通り

簡単に言えば
ラーメン屋が客に
ラーメンという商品を
提供するのがサービス

客が滞りなく気分よく
提供されたラーメンを
受け取り食事を終えれるよう
仲介するのが接客

よくいう“サービス向上”とは
商品クオリティや
コンテンツの充実などを
指します。


商売は、
儲けの為だけでは
成功しません

サービスにしろ
接客にしろ
全てにおいて
お客の為を考え行動する

“誠意”が必要で

誠意は、
どんなにか
完成度の高いマニュアルが
あったとしても
その通りに
行動するだけではなく
自身で考えなくてはなので

スタッフも
スタッフを雇用し教育する者も
会社全体の人間が
モラルやマナー
道理を理解していなくては
どうにもならないことで

ディズニーの成功は
まさにその体現というわけです。


記憶に新しい
東日本大震災での
神対応は

スタッフの一人一人が
どうすれば
どうすべきかを
モラルや道理を考え
行動した結果で

賞賛されて然るべきこと
ではありますが
当たり前のことでもあり

逆に言うと
賞賛されて然るべき
当たり前のことを
やれてない者がどれだけ沢山いるか
という嘆かわしい
ことでもあるわけでさ

ディズニーの神対応?
そんなの当たり前のことじゃん
どこも同じだよ、

という世の中に
なって欲しいものです。




扠、

最近
おや?
と、思ったこと
というのは


ウォルト・ディズニーの
新たな販売形体

“MovieNEX”

でさ、

これは
Blu-ray
DVD
デジタルダウンロード権
専用サイトアクセス権
などを
1パッケージで売っていく
というもので



何が、
おや?なのか
というと

そもそも、
Blu-rayデッキを持っていて
Blu-rayで観たいという人に
DVDは要りません

DVDデッキを~
という人も同じくで

PCやタブレットやスマホなどで
観ない人持ってない人は
デジタルコピー権など
やはり不要で

○○しか必要の無い人は
それ以外の物まで
買わされているわけでさ

値段は各作品
およそ¥4000前後

Blu-rayだけ欲しいという人が
その値段分で売ってくれ
と、思うのは
おかしなことじゃあ
ありませんし

例え、
Blu-ray1枚でも
¥4000ですよ?
だからお得でしょう?
と、言われたとしても

それはそれで不条理な
ことですが

要らないものを
押し付けられること自体
おかしなこと
なわけです。




なぜ、
こんなことを
し始めたのか?
というと

昨今の
違法コピーや
海賊版問題への
抑止
なわけで

ディズニーに限らず
少し前から

Blu-rayディスク+
デジタルコピーディスク

DVDディスク+
デジタルコピーディスク

などのパッケージが
売られてましたが

が、

海賊版で儲けようって輩は
だからといって
止めはせず

海賊版でも
違法でも
安けりゃいいって人が
いなくなるわけじゃあないし

映画本編を
Blu-rayか
DVDか
HDかで
観れればいいって人は

レンタルして
リッピングして
Blu-ray or DVDへコピーを
止めはしないでしょう。


で、

そんなことは
勿論
ディズニーをはじめ
売り手側も
重々承知なわけで

又、

VHSカセットテープから
DVDへの移行
の、時とは違い

DVDから
Blu-rayへの移行が難航
しているのは

まぁ、
色んな理由が
ありますが
一つには

DVD対
Blu-rayという構図
ではなく

ディスク対
HDDという構図に
なっていることもあり

それも
重々承知で踏まえた上で

ソフト販売部門で
儲けを出し
利益を守る為には

全部、
引っ括めて売り付ける
しか無くなったというわけで
この所業に到る

と。


まぁ、ね


誠意を
持とうにも商売が
成り立たなくてはだし

ディズニーが
全て悪い、ってわけでも
ないんだけどさ

小さい穴からでも
巨大なダムが決壊する原因に
なりますし

それに、
誠意は一度失うと

なんだよね。