515粒目 「ミズダコとNHKの誤情報、クラーケンはダイオウイカです」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

先日放送された
NHK“ダーウィンが来た!”
は、
北海道
知床の“ミズダコ”
の、
特集だった
のですが



番組冒頭で
ヨーロッパに伝わる
巨大ダコの怪物
ファンタジー作品で
お馴染み“クラーケン”
の、
モデルだという
解説がされましたが

これは間違いです。


ミズダコ(水蛸)
“Enteroctopus dofleini”

は、
軟体動物
八腕類
上目
マダコ科
に属する
世界最大のタコ


手足を広げると
小型乗用車程もあると
番組でも
言っていた様に

平均で
全長3~5m
体重10~50kg

最大記録は
体長約9m
体重約272kg
で、要は
消防の
はしご車や
ポンプ車ほどもあり
まぁ、
怪物と言っても
言い過ぎではありません

が、

ミズダコは“寒海性”で
その分布は
日本の
東北地方より
北の海と
北太平洋
カナダ
北アメリカ沿岸部に
生息し

ヨーロッパには
居ません。


ダイオウイカ(大王烏賊)
“Architeuthis dux”

軟体動物
頭足綱
鞘形亜綱
開眼目
ダイオウイカ科
ダイオウイカ属
ダイオウイカ種

深海に
生息するので
分布は不明ですが
日本
“ヨーロッパ”
アメリカ
アフリカ
オーストラリア
ニュージーランド
などで
発見の報告があり

これまでの
最大は
約20mですから
JR1車両程もある

この巨大なイカこそが
クラーケンの
モデル


というか
モデルどころか
正体と言ったところか

だと、
言われています。


問題は
ファンタジーについての
知識云々、
では無く

生物学的な
分布の間違い
及び、間違い
からの勘違いに
おけるファンタジーを
軽んじてる感でさ

それが事もあろうに
税金で成り立つ
NHKさんが

と、
いうことです。




後ね、

最近の
“ダーウィンが~”は
やたらと親子愛を協調する
様になっていて

“愛”というのは
“慈しみ”や
“思い遣り”のことで

それは、
まぁ、
人間だけではなく
知能の高い動物にも
有ると思われますが

一般的に
多くの人が
考え唱える“愛”
というのは

単なる
利己的な
依怙贔屓のことで

それって
人以外の動物には無い
ものなので


動物の
親子愛に見える
行動は
子孫を残し
種の保存が存在意義である
本能からなだけ
でさ

例え
それでは
夢やロマンが無い
とはいえ
真実を伝える
という
メディアとしての使命を

いい加減に全うして
欲しいものだ

と、ね。


大体、
そうしない理由も
只々
どうせ
ひたすらに“視聴率”が
ってことだけ

でしょうし。