お仕事でXJR1200Rのお相手 | 退職してバイク電装屋

退職してバイク電装屋

自分のDUCATI SS900ieやKATANAⅢ型カタナのメンテ,お仕事のバイク電装作業中心のブログ。
バイクのほか車,家族,趣味のネタを掲載してます。

仕事でヤマハXJR1200Rのお相手をしました。

 

「仕事で」と書きましたが、正しくは「仕事場で」が正しい。

 

私の仕事場に来たのは、”Yぴさん”で、元の会社の後輩、

そして学校の後輩、加えてツークラブの仲間です。

 

XJR1200R

バイクはこちら。

 

ご依頼の内容は「スプロケを交換して、

ヨシムラTEMPメーターの配線ルートを変更してほしい」

と言うものでしたが、

 

来店当日、手ぶらです。

 

あれ? スプロケはどうしたの??

何で???

 

まだ用意していないようです。(笑)

 

画像に撮りませんでしたが、

ネットより

一般的にスプロケが摩耗している時って、先が尖った形状に

なるんですが、

 

Yぴさんのスプロケは、先端形状には一切変化が無く、

谷の横腹にチェーンが食い込むように減っている。

 

側面にもアルマイトが削れた跡は少なく、チェーンラインが狂っている

訳でもなさそうです。

 

付いているスプロケはXAM製48Tで、XJRの強いパワーとYぴさんの

体重により、スプロケが耐えられない可能性のほうが高いか?

 

そこで、二人して新しいスプロケをネットを検索。

 

以前サンスターで、アルミと鉄のハイブリットがあったように記憶して

いましたが、サンスターHPにはハイブリットはラインナップされて

いません。

 

どうも、結合部分の強度が問題になり、ラインナップから外れたみたいです。

 

他社製にハイブリットはあるようですが、サンスターがダメなら、

これもダメなのでは? と言う事で、

 

次もXAMの同型かサンスターのアルマイトから選んでもらう事に

なりそう。

 

では、すぐにできるヨシムラTEMPメーターのセンサー配線ルート変更を

やっていきましょう。

 

と言っても、エンジンが熱くてスグに手を付けられない。

 

冷えるのを待っている間に、最近の会社の近況なんぞを話したりして

時間を潰します。

 

センサー配線のルート変更はなぜ必要かと言うと、昨年、XJRの

エンジンO/Hをした際、O/Hしたションプさんが以前と違うルートを

通し、

 

しかも、保護用に巻いたスパイラルが、エンジンにくっ付いて、

溶けてしまったためです。

 

まあ、ヨシムラTEMPメーターの配線自体は、耐熱性が高い電線を

使っているので、電線被覆が溶ける事は無いんですけどね。

 

センサー付近のコネクターを外したら、配線を引っ張り出して、

新しい保護材の選定をします。

 

エンジン付近は白のガラスチューブ一択なんですが、Yぴさんは

白がお気に召さないようです。

 

エンジン直近以外は、配線ルートを考えるので、ビニル系の

保護材で良いのですが、

 

コネクターが付いた状態で被せなければならないので、

メッシュの保護材にします。

 

タンクを外して、エンジンにくっ付いている配線を引き出します。

 

くっ付いているところは、手が入らないところなので、ロングの

マイナスドライバーで引きはがして、

 

油温センサー配線保護

出てきました。 熱でヨレヨレ。

 

耐熱性のないこの保護材を、何でエンジン直近に使用するかな?

 

保護スパイラル撤去

スパイラルを切って、センサー配線を救出。

 

メインフレーム横

配線ルートは、以前フレームの右側を通って、エンジン右サイドを

通って、ダウンチューブの陰になっているセンサーに接続して

あったそうですが、

 

エンジンO/Hショップが、O/H後にアッパーフレーム右側に通って

いた配線をわざわざ中央部分に戻って、キャブの隙間の大きい

2-3番間を通り、

 

エンジンシリンダー直後でエンジン右に出て、エンジンクランクケース横で下に降りて、センサーにつないでいました。

 

Yぴさんのご希望で、フレーム右側に沿ってエンジン後方に到達後、

エンジンを迂回してダウンチューブ部分でセンサーに接続する

ルートを試しましたが、

 

このルートでは配線の尺が足りません。

 

配線を一旦戻して、メインフレームのアッパー部分中央を後方に走り、

キャブとエアクリの間、3-4番間を降りて、エンジン後方クランクケース直近を下に行きます。

 

耐熱ガラスチューブ追加

どうしてもエンジン直近を通らなければ配線が届かないので、

この部分はガラスチューブを通します。

 

なるべく白いチューブが見えなくなるように、黒のゴムホースの陰を

通って、エンジン下に向かい、

 

ダウンチューブの陰を前方に進んで、エンジンクランクケースから出た

センサー配線と接続しました。

 

ギリだったね。

 

TEMPメーター電源に、私の嫌いな分岐タップが使われていたので、

それを通常のスリーブに替えて、絶縁処理して接続変更は終了。

 

メインスイッチを入れて、温度表示に異常が無いことを確認したら、

タンクを載せて作業完了です。

 

もう少し雑談をして、Yぴさんはお帰りになりました。

 

次は入手したスプロケ交換になりそうです。

暑くなるから夏明けかな?

 

 

 

 

 

おしまい