仕事と言っても、いつも相手をしているバイクではなく、電気屋の仕事。
お客様に7年前に取り付けたスクエアタイプのLEDベースライトですが、
一般的にLED照明の寿命は40000時間が一般的です。
点灯時間で考えると、5~7割の寿命で力尽きた計算になります。
まあ、メーカー表記寿命はLED発光ユニットの寿命と考えられ、
劣化で薄暗くなってきてから点灯しなくなったのではなく、
バタッと消えて点灯しなくなったことから、基板の故障かなと考え
器具交換をしてきました。
まだ綺麗なので、修理できないかな~ LED発光ユニットは
使えないかな~ なんて考えて、ちょいと調べてみました。
こちらが照明器具から外した基板です。
ケースから基板を外しました。
テスターで調べると、
3.15Aのヒューズが切れています。
素子を順次調べていくと、
三角印の付いているFETがダメみたい。
どうせ廃棄しちゃう器具だから、直れば器具をストックしちゃおうかな。
デバイスを調べると「R6011」と書いてあり、ネットで調べると
N-ch MOS-FETで 600V 11Aの物だと言う事が分かりました。
えらい耐電圧が高いな。
で、ネットで検索すると、私が買えそうなのは
モノタロウで1個¥700以上します。 (゚Д゚;)
高過ぎ!
規格から使えそうな物を、もう少し調べます。
いつもお世話になっている秋月電子を探すと、
規格上、同等品が有りました。
東芝のTK12Q60W です。
ちょっと見、格好がチョイ違いますよね。
足が2本と3本の違い。
電子材料を良く知る人なら、「同じじゃん」になると思うのですが、
TO-252と言う規格で作られていて、真ん中の足は頭の金属端子と
同電位です。
モノタロウのページをよく見ると、「東芝TK12P60W」と書かれている
ので、同じものですね。
秋月電子は1個¥60 とてもリーズナブル! (*^^)v
データーシートも確認して、こちらを購入。
ピンクの袋に入っているのが秋月電子から来たFET。
右側の袋はヒューズで、秋月で売っていなかったんでAmazonで購入。
では交換しましょう。
FETが外れました。
下手くそなので熱を与えすぎて、FETのパッケージが壊れてます。
(;´Д`)
秋月から購入したFETの足を切って、
ハンダ付け(1個目)
次いで2個目ですが、足のハンダがモリモリになっていますが、
実はFETの足の間に、基板実装用の2mmぐらいの抵抗があります。
画像を拡大すると見えると思いますが、「R35」と書かれた抵抗。
小さくてジジイの敵! 見えん!!
基板を、放熱パッドの位置に注意して取り付けケースに戻し、
基板端子にFケーブルを繋ごうとしましたが、接続端子が小さく
接続できなかったので、照明器具に取り付け接続して、
コンセント差し込みで基板を活かすのが怖かったので、
MCCB(ブレーカー)を噛ませて、100Vを印加しました。
デジタルテスターで出力電圧を当たると、DCレンジで600V以上を
示します。(驚)
ACレンジで300V以上を表示! そんなにリップル分が有るの?
基板の型式に「BLA-600HF」と書いてあり、ひょっとして型式の「600」は出力電圧?
この出力に、3個のLED発光ユニットが直列に接続されます。
なんか電圧がおかしいよな と思い、アナログテスターを繋いで
出力電圧を確認すると、
DCで100V強、ACで200V強 出ています。
出力電圧が良いのか悪いのか、全然判断できず。
基板型式と使用していたFETの規格から、おかしいとは思いつつ
大丈夫かなとは思いましたが、LED発光ユニットを繋いでみました。
スイッチON ! → 点灯しません
残念、修理できず~~
今までイグナイターのパーツ交換修理とかも少量やりましたが、
やっぱり俺には基板修理の才能が無いのかな? _| ̄|○
よし、捨てよう。
ストックにはできませんでした~ 残念。
(ノД`)・゜・。
挫折したので、今後の基板修理は断ろう。
おしまい