お仕事でZX-11のお相手 2 | 退職してバイク電装屋

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お仕事、カワサキZX-11の続きです。

 

まずは何も考えずに、交換しても問題のなさそうな部分から

パーツを交換します。

 

マニュアルも提供してもらっているし、今までのは純正ハーネスなので

ルートも記録しなくても困りません。

 

各部のコネクタを切り離し、今までのメインハーネスを取り外します。

 

とは言っても、固く抜けてくれていないコネクタはありますので、

ジジイの手はだんだん関節がこわ張り、痛いです。( ノД`)

 

メインハーネスが引き換えられたら、

メーターハーネス

次はメーター裏のサブハーネス。

 

同時にメーター用のバルブ(電球)も交換。

バルブもお客様持ち込みです。

 

ライトハーネス

ヘッドライトケースも、とても綺麗でしたが交換のご希望。

 

サイドスタンドスイッチ

サイドスタンドスイッチを交換し。

 

ニュートラルスイッチやオイルプレッシャースイッチ,点火ピックアップに行く配線は、オイルフィラーキャップ横の狭い場所を通っているので、

少々苦労しながら線を通し、コネクタを接続します。

 

ニンジャやZZRなどの背面ジェネレーターを使っている車種で持病の

ジェネ配線コネクタ焼損にも気を付けなければ。

 

幸いこのバイクは過熱の跡はありませんでした。

 

ヘッドライトユニットを取り付けてしまうとチェックがやりにくくなるので、

そこは後回しにして他のコネクタはどんどん接続します。

 

ここで前回書いたライトスイッチ割り込みのための配線が気に

なりだし、どう考えてもリスクにしかならないので、お客様と相談して

撤去します。

 

これでジャンクションボックスへのおかしな配線は無くなり、素直に

新しいメインハーネスが接続できます。

 

お客様との相談で「ライトスイッチが付いているので、その機能が

発揮できるように」とのご希望だったので、

ジャンクションボックス

ジャンクションボックス内のヘッドライトリレーを使用しない回路に

変更します。

 

変更の方法は、コネクタからヘッドライトに行っている配線(今回は

BL/Y)をリレー接点を通っていないヒューズ回路のピン位置に

変更すればOK。

 

続いて、今度は右ハンドルスイッチの改造。

 

ジャンクションボックスからヘッドライトスイッチへの割り込み配線は、

ジャンクションボックス側が電源にも拘らずオスコネクタ。(;^_^A

 

オス端子だと万が一外れた場合にショートする可能性が高いので、

メスである事が正しいと考えています。

 

純正ハーネスはメスです。

 

メインハーネスはライトスイッチ無しで作られているので、6極のメス

コネクタ。

 

今までの右ハンドルスイッチは9極のメスコネクタ。

 

メインハーネス側は、極力変更したくないので、

右ハンドルスイッチ

ハンドルスイッチ側を6極オスと3極オスに分けて、メインハーネスに

接続できるようにします。

 

純正のライトスイッチでは、通常ヒューズ回路が異なるので、ヘッド

ライトと、テール(ポジション)ライト回路用に接点は2組組み込まれて

いますが、このスイッチは1組だけです。

 

仕方が無いので、テールはヘッドライトヒューズから供給します。

 

ではライトスイッチに組み込む回路を作りましょう。

 

先に「メインハーネス側は、極力変更したくない」と書きましたが、

ライトスイッチ回路を機能させる割り込み配線は無くしたので、

仕方なしにメインハーネスをいじります。

 

ハーネス加工

綺麗な新しいメインハーネスに刃を入れるのは、少々気が引けますが、カッターで切れ目を入れ保護テープを剥がします。

 

まず、ライトスイッチに行く電源は、ライトヒューズからのBL/Yの

線から引き出します。

 

これが右ハンドルスイッチの3極コネクタに入ります。

 

スイッチのポジション接点をくぐって出てきた配線は、メインスイッチの

テールランプを点灯させるR/BL線に入りテールランプを点灯させます。

 

本当は、メーターバックライトやフロントのウィンカーポジションも、

このスイッチで点灯させたいのですが、これらの配線はメインハーネスの最も太い部分で分岐しているので、ここをバラすためにはかなりの

手間を要するのでやめにしました。

 

次にヘッドライトの接点をくぐった線は、BL/Y線を使って左ハンドル

スイッチのディマースイッチに入ります。

 

今までの文章を図にするとこんな感じ。

 

BL/Y線とR/BL線はメインハーネスの途中でカットし、3極コネクタと接続される事になります。

 

切った貼ったしたハーネスは、絶縁処理した後、保護テープで巻き直し

ヘッドライトの回路構成は終了。

 

このメインハーネスは、カワサキ純正が廃番なったので、お客様が

某ショップに注文で作ってもらったハーネスです。

 

ショップの発信したメール文を見せていただきましたが、

メインスイッチに連動したアクセサリー電源確保のため、

ホーンヒューズをアクセサリーに振り向けています。

 

追いやられたホーンは、テールヒューズ電源に変更していました。

 

元の割り込み配線のままだと、ライトスイッチをテール点灯状態に

しないと、ホーンがならない回路になっていたので、今回の回路にして

正解。 (^_^)v

 

まだ確認しなければならない事が残っているので・・・

 

 

 

 

 

 

つづく