サイレンサーの組み立て | 退職してバイク電装屋

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以前、ドゥカのブログに紛れてトライオーバルサイレンサー加工の溶接ができてきた事を記載しましたが、ドゥカの整備がひと段落着いたので、少々お金はかかってしまいましたがサイレンサー遊びの続きです。

 

愛機カタナS3には現在ヨシムラGSX-RデイトナSPが付いています。

 

集合部分を手溶接のチタン製に変更してから、性能には不満はないのですが、音が若干甲高く騒音値も高いので、多少低めの音に変わらないかサイレンサーを付け替えようと言うのが事の始まり。

 

ヤフオクでヨシムラのトライオーバルと思しきサイレンサーを落札。

 

JMCAのエンブレムは付いていたのですが、ヨシムラのエンブレムは取り外されており、本当の所はどこ製だか分かりません。

 

さて今回は、発注した溶接加工部分を組み込んで、エンブレムを付ければ終わり。(のはずでした泣)

 

サイレンサー

上段の2つのパーツを組み込むために、まずエンブレムのリベットを先に外します。

 

ドリルで頭を飛ばして、残った部分は内部に押し込みます。

ここで問題発生!!

 

内部には吸音材があるはずなので、内部に押し込んだリベットの残骸はうんともすんとも言わないはずが、なぜか”カラ、カラ”と音がします。

 

バイク運転中にそんな音がするのは嫌なので、仕方なくサイレンサーをバラすことに。

 

リベット外し

ステンレス製のリベットの頭を、周囲を傷つけない様にサンダーで削り、肉が薄くなったところでニッパーでむしり取ります。

 

残ったリベットの軸部分を、ポンチで叩いて中に押し込みます。

 

排気口部分と筒を手で引きますが、なかなか動かないので、木の棒とプラハンで内部の隔壁を叩いて押し出します。

 

ここまでは以前にサイレンサー修理で行ったのと同じ。

 

真ん中は空

出てきました。

 

隔壁の真ん中の部屋には、吸音材は入っていません。(ノ_-。)

(右側は以前バラした時に吸音材を外しました)

 

左側は内部を確認し、無理やり問題無しと判断してそのままに。

 

リベットのカスを取り除いて、

ステンレスウール

ステンレスウールを巻きます。

 

真ん中も

真ん中の部屋にもステンレスウールを巻いて、ステンレス線で固定。

 

グラスウール巻き

トライオーバルの筒に合わせ、3角断面になるようにグラスウールをセットします。

 

この状態になったら外筒に押し込み、大きな内部消音部が入った側をリベット留め。

 

右側のステンレスウールだけの集合側にグラスウールを詰め込んで、溶接加工してもらったパーツを組み込み、こちらもステンレスリベットで留めます。

 

リベッター

以前にも紹介しましたが、片手操作のリベッターではステンレスピンのリベッティングはつらいので、両手でリベット留めできるリベッターを使用。

 

あと、内部材料を入れる時、排気口部など端の部分と外筒のクリアランスが狭いと、外筒の縁のあちこち引っ掛かってなかなか入ってくれないので、薄いステンレスの板があると便利です。

 

さてここまで来れば、後は飾りつけ。

 

エンブレム

以前ヤフオクで購入したヨシムラのエンブレムに穴開け加工して、サイレンサーの局面に合わせ曲げておきます。

 

この時、曲面よりも幾分強めに曲げておき、リベット留めしてもサイドが浮かないようにする方が良いでしょう。

 

両面テープが付いていたので、多少の浮きは押し付ければOKでしたが。

 

サイレンサー用のエンブレムではないのと、寸法(長さ)が若干違うので、エンブレムとサイレンサー両方に穴開けをしましたが、無事リベット(こちらはアルミリベット)で固定できました。

 

組立て完了

JMCAのエンブレムもリベット留めして、これで終了です。

 

エンブレムが付くと、ぼろいサイレンサーもそれなりに見えるから不思議。

 

やっと取り付けて効果を確認できる段階まで来ました。

 

結果についは、追ってご報告。

 

 

 

 

 

おしまい