ジェネレーターコイル分解 | 退職してバイク電装屋

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今回は、以前取り換えをした愛機のジェネレーターコイルに、異常個所が無いか確認したことを紹介します。

カタナ3型のジェネレーターは(と言うかGS~カタナまで同じですが)、ステーターコイルの周りを永久磁石を内蔵したローターが回ることにより、3相交流を発生させます。

(背面ジェネレーターとなったGSX-R以降は、コイルの内側を磁石の付いたローターが回っている構造のはずです)

3相交流をレギュレーターレクチファイヤーで整流と電圧制御し、直流電圧を得ています。

愛機は、この直流電圧が瞬断しDC電圧が安定しないので、レギュレーターがパンクしたり、ヨシムラ油温計の表示がおかしくなったのは、以前のブログで紹介しました。

色々名パーツを取り換えて、最終的にレギュレーターコイルを中古品ではありますが、取り換えを行いました。

分解前コイル
不良と思われる取り外したコイルがこちらです。

以前、取外し時に口出し部分の焼損があったため、接続し直し(圧着後にハンダ付け)エポキシ絶縁処理をしています。

リード線は引き換えなかったので、焼損時に変色したままです。

エポキシ部分を壊すのにニッパーを使ったので、
引き出し部分
リード線が1本切れてしまいましたが、接続と絶縁には問題はなかったようです。

この段階で、前回取り換え時と同様絶縁抵抗測定を行いましたが、値の変化はなく0.012MΩでした。

構造をメモしつつ、コイルを外してゆきます。
(油にまみれているので、途中の撮影はできません)

正規な呼び名ではありませんが、極柱(以降Pで表記)は18ですので、1相当たり6Pです。

1相分を見てみると、2Pおき(2P間に挟んで)に同一相が接続されています。

結線はスター結線(Y結線)なので、3相絞りになる接続点から各相3Pずつ並んで、直列に接続され、口出し部まで接続。

つまり、絞り接続の部分は、口出し部分の隣になります。

1Pは34ターン巻いてありました。

コイル銅線に異常が無いか見つつほどきましたが、ワニスが塗ってあるため、はっきりとは異常個所を確認できませんでした。

途中、絶縁抵抗測定を行ったところ、絶縁は100MΩに回復していて、どこかで抵抗値の低いところがあったようですが、特定はできませんでした。

分解後コイル
全てコイルを外した後です。

汚く見える黒い粒は、コイルに塗ってあったワニスが砕けたものです。

結局、原因は分からなかったので、スッキリしないまま終了。(x_x;)

何だったのかな~?? モヤモヤ・・・



おしまい