「スペアパーツ取り」の続き | 退職してバイク電装屋

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以前書いた「スペアパーツ取り」の続きです。


愛機GSX-750S3のジェネレーター不良のパーツとして、スペアエンジンから当該部品を外そうとしましたが、エンジンオイルのドレンボルトが外せず断念していました。


ソケットレンチのハンドルを持ってきたので、作業再開です。


ソケットハンドル
店から持ってきたハンドルが、上の長いほうです。


短いほうが自宅にあったソケットのハンドルで、一番上にあるソケットセットのハンドルです。


このセット、すごく安く確か¥1000ぐらいだったと思いますが、意外と精度も高く強度もあり、ハンドルの切り替えはちょっと硬いのですが、プッシュリリースでまあまあの品でした。


ドレンオイル

苦労して抜いたエンジンオイルは、100cc程度しか入ってなかったみたいで、抜かなくてもジェネレーターカバーは開けられたかも。 (^▽^;)


10数年間ほったらかしのオイルなので、悪臭がするかなと思っていましたが、意外にも匂いや変色はありませんでした。


ブローバイ

修理が終わってジェネレータカバーをつけ終わったら、エンジンオイルを入れておこうと思います。


オイルフィラーから入れるよりも、上部から入れればカムにもオイルがかかるので、保管しておくには良いかなと思い、ブローバイカバーを外しましたが、間違えて上部チェーンスライダーの固定ネジを外してしまったので、カムカバーを外すハメに。


カム周りのサビ具合も見たかったので、ブローバイのカバーを外せば見られるかなーと思っていたけど、この状態では見えません。


以前にもヘッド周りはバラした事があるんですが、こんな構造だったかな?


カムカバーを外します。


カムカバー

6角のネジ8本を外し、カバーをはぐったところです。


ネジ2本は緩んでいたし、インテーク側のカムカバーガスケットはズレたまま閉めて潰れた跡があったので、前の持ち主が外したようです。


カム1
インテーク側のカムとロッカー


カム2
画像上側がエキゾースト側の噛むとロッカーです。


見える範囲ではサビとカジリは見えませんが、カムを外さないとはっきりとは判断できませんね。


今日はオイルを入れないので、このままカムカバーは閉めます。


ローター
少々寄り道をしましたが、主目的のジェネレーターカバーを外します。


打ち込みのスクレーパーは、後々オイル漏れを起こさないよう、取り付けネジ部分や気中部分に打ち込みます。

(上画像だとカバーの右上 ここは配線引き出し部分なのでオイルはこない場所です)


今回はスターターギヤーのシャフトがカバー側に付いてきたので、外しづらかったです。


もともと、このカバーを外す時は、ステーターコイルの鉄心が、磁石の付いたローターに引き寄せられているため、結構力がいります。


ステーターコイル
カバーを外すには、ジェネレーター配線を抜きますが、コネクターが邪魔なので切り取ってしまいます。

(理由は後述します)


カバーを外したところです。

パッと見、ステーターコイルには異常がなさそうですが、外してみないとわかりません。


この後、コイルの導通と絶縁抵抗測定を行って、コイルの良否を判断します。


ガスケットをきれいにして、カバー内部も掃除しなきゃならないし。


配線

ジェネレーター配線には単極のコネクタが付いていますが、クランクケースから抜きづらいので、切ってしまいました。


私はこの接続に純正以外のピンコネクタを使用します。


ギボシでは過熱・焼損しますので、ギボシは使わないように注意してください。


今回はここまで



おしまい