莨盆 煙草盆 どちらも たばこぼん と読みます。
今風に言い直すと応接の喫煙具セット一式。
この一式がおさまっている箱が莨盆です。
その中にあるもの達にはそれぞれに役目があり、どれが欠けてもいけません。
薄茶の席に用いられます。
真ん中あたりにある赤い蓋物が莨壷(壷でなく紙を畳んだ莨畳紙のこともあります)この中に刻み莨が入ってます。
それを手前の煙管に詰めます。
左にあるのが火入 名前の通り炭に火がついて灰の中にありますね。
この炭から煙管の煙草に火を付けます。
火入はライターです。
青竹が立ってますがそれが灰吹、中に水が入れてあり、
ここに吸い終わった莨を捨てます。灰皿です。
右側に縦に置いてあるのが火箸で、火入の炭の具合が悪ければこれで整えます。
火箸は略される方が多いかもしれません。
小さい箱の中に色々な道具を置いて、それがそれぞれに似合って
趣向に合う良い取り合わせを考えるのが難しくて、でも楽しい。
(置き方などはそれぞれお流の決まりがあります)
莨盆にもたくさんの種類があり、名前がついているものもあります。
色形塗もさまざま、庵主はお寺でいただいた升やお菓子の空き箱を見立て使いするし、
ガラスや鏡のトレィも使えます。
茶の湯初心の方が薄茶席にお入りになると80%こうおっしゃいます。
「これでほんとに吸っていいんですか?」
吸えるけど吸わない方がいいとお伝えします。
紅雲庵は煙管の筒(ラオ)のお掃除してませんので積年の埃を吸い込んじゃうよ。
刻み莨は数十年物で乾燥しちゃってますよ。
いえ、本来は吸えるようにきちっとしとかないといけないんですけどね。
禁煙、嫌煙の世の中なので莨盆はもう出さなくて良いじゃないかと、
そういうお話も耳にしますが、ちょっと待ってください。
〇莨盆
〇煙管
〇火入
〇灰
〇炭
〇莨壷あるいは莨畳紙
〇灰吹
〇火箸
肩幅に満たない箱の中にこれだけのアイテムが入ってるってことは
それだけの作家さんなり職人さんなりの「仕事」があるってことで
それらを取り合わせる亭主の工夫とか美意識、センスが問われるお道具なんです。
禁煙だからやめよ~は残念過ぎる。
濃茶席を厳粛に行って、さ、薄茶は気楽に莨でも吸いながらどうぞと
登場する大切な場面転換のお道具です。
ときにはこんな小さな(畳3目)莨盆を運び出して笑っていただくこともあります。
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