看護師も大変、患者も大変 | Route 9  西へ東へ

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難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)に罹患し気管切開した ポンコツおやじのブログです。
自分では 視線入力で意思伝達装置のmiyasukuを操作することしかできません。
ベッドの上で天井を見つめながら あれこれと思いを巡らせる毎日です。

2019年1月に検査入院してから何度も入退院を繰り返していますが、新型コロナウイルスの感染が拡大してから病棟の様子が随分と変わりました。
面会制限も いまだに続いており、長期入院の方は家族に会えずにいます。

病棟の看護師も コロナ病棟へ応援に行ってる人がいるので、普段よりも少ない人数で回しています。
でも時々コロナに感染したり濃厚接触者になるので、誰か一人でも休むと出勤している看護師は大変です。
消防士のように 普段にも増して行動がテキパキとなります。

スタッフが少ない日は風呂も入れません。
食事介助の最中もナースコールが鳴るので 早食い競争みたいに食べされられます。
ナースコールをしても なかなか来てくれません。

朝の注入後に便が出たのでナースコールしたら「順番に回ってますのでお待ちください」と言われて3時間待ちました。当然おむつから漏れました。
痰吸引をお願いしたら一度来られましたが「ちょっと待ってください」と出て行かれました。待たされている間にサチュレーションが下がってアラームが鳴り、慌てて他の人が飛んできたこともあります。

21時の消灯時間に眠剤を注入されると3時ごろに目が覚めます。
6時に廊下の電気が点灯されますが、私は個室なので いつも早い時間に部屋の明かりを点けてもらっています。
先日はナースコールして40分待たされました。
来ても遅くなった言い訳ばかりです。「明かりを点けて」とお願いすると「そんなことで呼ぶな」とばかりに「この時間はまだ点けれません、規則なので特別扱いはできません」と言われ、挙句の果てに ほかの患者も待たせているからと さっさと出て行かれました。
看護師でも余裕がないと こんな態度をとる人もいるので コールするのを躊躇してしまいます。


患者に対して気遣いができなくなり「○○ですか、○○してもいいですか?」でなく「○○します」と 尋ねることをしない人もいます。


「何かあれば言ってください」と言われたので何回か訴えましたが「申し訳ございません、これから気をつけます」と「ほかの患者さんも我慢してもらってます、分かってください」で終わりです。

患者には一律を求めますが、どうやら自分たちはそうではないようです…

とにかく、そんなこんなで医療現場は大変なのです!
待てと言われれば患者は待たなければいけません。
彼らも人間です。 できないことはできないし、やりたくないのです。
患者は看護師の手を煩わせるような事をしてはいけないのです‼



コロナに感染しコロナ病棟にも入院しましたが、応援に来ている看護師の中にはカフマシーン(非侵襲的な排痰補助装置)の使い方に不慣れな人もいて、苦しい思いを何回もしました。

昨日はスタッフ不足で入れなかった風呂に10日ぶりに入れてもらいました。
退院に向けてのカンファレンスもありましたが、ヘルパーに受けてもらう吸引の実地研修がコロナの影響で予定通りに進まないので、退院の予定がまた延びて今月末になりました…


最近は行動制限が緩和され、各地で賑わいが戻ってますね。
それに伴い、いくつかの県で1日当たりのコロナ感染者数が過去最多になっています。

今 入院すると大変な目に合います。フラストレーションが溜まって血圧が上がりますよ(笑)。
皆様くれぐれも ご用心してくださいませ。