【Those who do not take risks and those who challenge without regard to risks】
CB1100EXリヤホイール装着に挑む。
「“挑む”って、そんなタイソウな事なの?」
と思われるのが癪なので画像にて説明する。
CB750Kシリーズはクランクケースの形状・性質からフロントスプロケットをオフセットできる(外に出せる)幅が限られている。
例えばZ-1エンジンであれば画像のように余裕がある。
Z-1であればリム幅5.50のワイドホイールをいとも簡単に取り付けることができる。
それがCB-Kシリーズエンジンだと・・・
※画像は他のCBエンジン
コの字というか、クランクケースがフロントスプロケットに覆い被さる形になっている為、オフセットできるスペースがかなり限られている。ドライブチェーンが少し暴れる事を考えるとオフセットさせられる幅はさらに狭まる。
「誰もヤッて無ぇことをやろうゼ!!」と『道なき道』を行っているので、参考データはおろか、参考にできる資料・サイト・ブログも無い。
相棒1が試行錯誤の末、ある程度の数値を出した。
ここからチェーンラインをコンマ単位で攻めていくには、“削っては取り付けて測り、また削っては取り付けて測るという作業”となる。
それをやってくれそうな業者を片っ端から探すも・・・
「やれない事はないケド・・・」の前置きはあるものの、最終的には「ウチではお引き受け出来ません!」となる・・・。
浜松に来て何度目かな・・・「『ものづくりの町』が聞いて呆れるぜ!!」と思ったのは・・・。
作業担当の相棒1に「ヤッてくれる所が見つから無ぇ・・・」と話すと、「辻くん出来ると思うよ」とのこと。
“辻くん”とは私の後輩で、度々私のブログに登場する『旋盤王子(せんばんおうじ)』の辻だ。
そして『CROAD CYCLES』店主でもある。
店舗紹介⇒ https://www.croadcycles.com/%E5%BA%97%E8%88%97%E6%83%85%E5%A0%B1/
CUSTOM FRONT記事⇒ https://customfront.jp/shop/croadcycles/
そしてこの記事に繋がります
https://ameblo.jp/tx650yamaha/entry-12686772884.html?frm=theme
各社に渡した指示書の一部(数値は伏せさせていただきます)
朝一番で来て、取り付けては持って帰り・・・
仕事の合間に来て、取り付けては持って帰り・・・
悪戦苦闘の末、無事作業を旋盤王子はやってのけてくれた!!
ココで“やり遂げる”を使わないところが辻への信頼の証だ。(わからない人は意味を調べればよろし)
現代はクレームの時代。
リスクが伴う仕事は避けるのが常識だが、チャレンジしなければ発展も向上もない。
それは人も企業も同じだ。
上(大手メーカー)から頼まれた生ぬるい昨日と同じ仕事を今日も明日も行う企業に何の発展が、何の向上があろうか。
と、思ったりする。(実は私の頼み方が悪かっただけかも知れない・・・)