とくに出版系の翻訳者の人。

先日、文才がないから、翻訳者になるのはムリかも……って言っている人がいました。

文才ってもって生まれた才能なのでしょうか。あとから努力してもムリ?


でも、作家なら文章はうまくなくちゃだめって分かりますけど、翻訳者はどうでしょうか?

原文を日本語にすればいいのだから、文章の才能は要らないのでは?
翻訳の才能だけあれば。

だって、原文がそれほどすばらしい文章じゃないのに、
訳だけがすばらしい文章になっても、ダメですよね。

翻訳は「原文の意味をきちんと伝えて、なおかつ読みやすい文章であるべき」とよく言われます。

翻訳の対象となる文章は学習者のときの課題も含めて、翻訳されるほどの文章です。つまり、もともとある程度のクオリティを持っている文章なのです。ですから、その文章が辻褄が合わなかったり矛盾しているということは、まずありません。

ただ、『読みにくい原文』というのはあるにはあります。それを、すらすらと読めてしまう日本語にする必要はありません。しかし、日本語でも原文に相当するような『読みにくい』格調高い文章があるでしょうから、そこを目指せばいいのですね。


そのように考えていくと、翻訳で必要とされるのは『うまい文章を書く力』ではなく『自由自在に文章を書く力』であると言えそうです。

そういう意味であれば、翻訳に文才は必要ですね。



トップテーマタイトル記事タイトル