白馬と黒馬のあいだで、二人
気づけば二年ぶり
神さまへ新年のご挨拶
住宅地に佇む
厳かな神社
空高くそびえる御神木
すべての気配が
わたしを清め
心の拠りどころとして
胸の奥に残っていた場所

三が日となると
穴場も
長蛇の列
あまかったか——
あきらめようとしたときあたらしい相棒がいたことを
思い出す
わたしは安心して
車内の毛布にくるまり
そのときを待った
しばらくして
着信音——
御神殿までのまっすぐな神道を
ゆっくりとした足取りで
向かってゆく
あなたを見つけた瞬間
ほっとしたのと
こごえる寒さが
混じり合って
無造作に
あなたのポケットに
手を入れた
あなたは
握り返してくれたけど
なぜだか
もうあの頃のようには落ち着かなくて
つかまってみたら
安定した
時が変えていった
二人のかたち
離れずにきた
年月の重みが
心に染みわたる
循環の象徴
白馬と黒馬が
いよいよ
わたしたちを出迎える
あなたが
力強く鈴を振ったとき
一斉にほどけ
勢いよく散っていった
手を合わせる
不思議とみつからない
私はただ
今日ここに
あなたと来れて
ありがとうとだけ
呟いた
かつては
一人で
時には友と
なぞるように
夢中になった
神さまとの結び合い
この先の人生は
あなたと共に
足あとを辿っていくのだろうか
それとも
わたしはまた
一人歩き出して
あの頃の続きを
描くのだろうか
わからないけど
冬の境内に
二人の足音が
静かに残ったこと——
今はそれで足りていた
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
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