明け方の背中 | 〜力を抜いて生きていく〜

〜力を抜いて生きていく〜

51歳主婦の詩集✎
*2014年脊椎関節炎&軽症線維筋痛症発症2017年寛解
*2023年春再発→痛み広がり1度目より重い症状に。いつか今より元気になりこの宿命の答えを見つける日がくると信じ每日精一杯生きてます。様々な愛の形を詩にしています。拙い詩集ですがご覧ください✎


明け方の背中




雨上がりの明け方
リビングで

ばったり父と出くわす


「おはよう」

「寒いね」


何気ない挨拶を
交わし
父がリビングの雨戸を

カラカラと開ける

 


テラスは湿っていて
空はまだ

ほんのり薄暗い



ふと

父の背中を見る


不思議だった


80も過ぎた

おじいさんなのに


広くて
大きくて

厳しくて


でも
やはり
歳のせいか

脆くも見えた


そんな父の背中を

わたしは


子供の頃から
遠くから

近くから


ずっと

みつづけてきた気がする


自営だった父


自分で仕事をしてみようと

自然と思ったのも



たぶん
そんな父の背中を

見てきたからだろう


昔の父

今の父


人は老いていくと
様々に

うつり変わる


自分もそう

他者もそう


時に

受け入れきれないこともある


それでも

わたしは


いつだって

ほんとうは


父のことが大好きで

父に憧れ
父の真似をし

父に褒めてもらいたかったのだと





父の背中を見て

急に涙があふれる


これは

何の涙



この背中を
見ていられるのは

いつまでだろう


そんな

こわいほどの寂しさと


今こうして
紆余曲折
荒波

ときどき小さな波を立てながら


残された時間を

共に暮らすことの


切なさと
有り難さが

入り交じる


そんな

複雑な涙


父にはいつも

うまく言葉にできない


でも
ひとつだけ

言えること



わたし

色々苦しいけど


お父さん

ありがとう


お父さんのように

強く在りたい



※私two-miracleの綴る詩は

わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。


この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えます


月に1回、配信しています。

気軽にお友だちになっていただけますと嬉しいです🕊️

 
友だち追加