ちいさな母
もう 四十九にもなるというのに
ある朝
わたしは母に抱きついて、泣きついた
あまりの辛さに抱きついた
久しぶりに感じる母のぬくもり

以前よりふくよかになった母と
病で痩せ細った自分のからだは
小さな小さなこども時代
あの、母に包みこまれる
感触なのだろうと思っていた
だけど、違った
母は想像以上に
ずっと
ずっ..と小さかった
私は抱きついたつもりなのに
抱きしめている感触は
わたし、こんなに痩せちゃって
もう弱々しくて、だめなの
そう思っていたけど
そんなことないのかもしれない
まだまだなくなっちゃいない
生きたい
あきらめたくない
元気になりたい
母に抱きついたことで気付いた
自分の身体に宿る生命エネルギー
そして、母が年老いていたこと
一番伝えたかったのは
ごめんなさいのことば
父や夫や子どもの前で気を張って
辛さを吐き出せずに
お母さんに当たってばかり
いつまでも子どものわたし
ほんとはお母さんを傷つけたいわけではなかった
いたらない娘を
どうか許してください
こんなひとコマも
こんな、ひとコマだからこそ
一生忘れられない
記憶に刻まれるんだろうか
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。