なんとなーくやりたくなって、ドラクエ3のwii版をやっていたのだが、
最近になってゾーマを撃破する目処が立った=結論がひとつしか無い今後を考える必要がないので、
ここまでの攻略で得た筆者なりのノウハウを書いていこうと思う。
読者諸氏がドラクエ3をプレイする一助となれば幸いである。

なお、制限プレイのたぐいではなく、あくまでもごく普通にプレイしていた事と、
そのためのメモである点はご承知願いたい。
また、記述は全てスーファミ版での実態権に基づいている。

1.パーティは勇者 商人 遊び人 遊び人 で、全員女の子
全員女の子にする理由については今更説明する必要もないだろう。
また、途中で3人を賢者にすることも、慣れた方なら見ただけでわかると思う。
バハラタあたりまでであれば勇者と商人の二人だけでも割と戦えるので、
戦闘面で困るということはなかった。
(筆者がすごろくに即座に飛びついていたこともあるのかもしれないが。)

盗賊も探索、装備の面では極めて優秀だが、メダルで手に入るアイテムで欲しいものは、
序盤の景品である刺のムチ、ガーターベルト、刃のブーメラン。
そして最後に手に入るゴールドパスだけで、
それ以外の品々はこの職業でプレイする限り実用品は存在しないと言って良い。
ゆえに盗賊が初期状態からいる必要は殆ど無い。

このパーティだと唯一困るとハッキリしているのは回復と補助呪文だが、
守備力は高く出来る(理由は後述)ので、
薬草を常に多めに持っておけば深刻な問題は発生しない。

2.性格は勇者は豪傑、他全員はタフガイ
勇者は性格は豪傑にする。力の補正が高いため、
まともな戦闘要員の少ない序盤の打点は勇者にかかっているためだ。
他の3人は生存性を高めるためにタフガイにする。
スタミナの種を5つブッ込んでダメならやりなおし、を延々と続ければ良い。
HPが序盤から高ければ生存性は上がるし、賢者に転職したあともHPは順調に伸びていく。

しかし、それだとMP伸びなくねえ?と思われるだろう。
ここで二人の賢者のステータスをご覧いただきたい。
攻防共見比べやすくするため、二人共装備は
ゾンビキラー ドラゴンローブ 魔法の盾 銀の髪飾り ガーターベルト となっている。
レベルも全く同じ38、ゾーマ戦直後のデータからだ。

賢者A 商人→賢者 初期性格:切れ者
力:92 素早さ:122 体力:113 賢さ:102 運の良さ:74
最大HP:223 最大MP:199 攻撃力:159 防御力:189

賢者B 遊び人→賢者 初期性格:タフガイ
力:82 素早さ:106 体力:146 賢さ:84 運の良さ:102
最大HP:298 最大MP:165 攻撃力:149 防御力:181

このデータで筆者がプレイした時は商人の初期性格を切れ者にし、
賢者になってからはセクシーギャルを経由させて育てたのだが、
驚くことにタフガイで育てた遊び人→賢者とMPの量にそこまでの差が存在せず、
HPの違いの方が大きかった。このパラメータを見ればそれがお分かりいただけることだろう。
比較対象がおかしくないか?というツッコミはもっともだ。
遊び人出身の賢者二人を違う性格にして育て、
それを比べれば更にわかりやすいのは間違いないが、違う職業でさえこれなのだ
最終的な結論はいずれにせよ「初期性格はタフガイ」に落ち着く事は間違いない。

勇者もレベル50を超えたあとでない限り、
セクシーギャルにしても大したメリットがなかったという点を踏まえると、
力と体力の伸びの良い性格で鍛えたほうが相対的に冒険は楽だという結論に落ち着いた。
よって、性格変化のアクセサリで必要なものは
パワーベルト、豪傑の腕輪、賢者に使うガーターベルト3つ。
特に元が高性能な豪傑の腕輪と、最強の性格と名高いセクシーギャルに出来る、
ガーターベルトは手に入る段階になったら忘れないうちに回収しておきたい。

幽霊船に行けるようになればガーターベルトは3つ手に入れられる状況になるが、
ガーターベルトが必要になるのは賢者が「レベル25になった時」なので、
レベル25になった時に即座にガーターベルトを装備してセクシーギャルにすると、
レベル40の時点で攻守万能の賢者を見ることが出来る。

勇者の性格の変換期はレベル40。
それまでは豪傑で通すためパワーベルトはほぼ終盤まで必要のないものだが、
第3のすごろく場が割と目立たない場所にあるので、忘れないうちにこれも回収しておこう。

3.お金の使い道
意外にもドラクエ3は金をあまり使わないゲームだった。

これとこのあとの記述がしたくてこの記事を作ったといっても過言ではない。
このゲームで金がかかる最大の要因といえば、
ザオラル、ザオリクがないときの死んだ仲間の蘇生と、装備の購入の二つに尽きる。
勇者、戦士、僧侶、魔法使いという基本的なパーティを組んだ場合では、
攻撃の中核となる勇者と戦士が武器を取り合ってしまうため、
装備に余計な金がかかってしまうのだが、
このプレイの場合商人が装備できるものと勇者が装備できるものでは畑が割と違うため、
武器の取り合いは発生することがあまりない。
そして、買い物が絶対に必要になるのはバラモス戦とゾーマ戦の二つ。
それ以外では装備の買い替えがそれほど必要ではなかったのだが、
その理由をこれから解説しようと思う。

まず、勇者の武器だが、実際にプレイしてゾーマを倒すまでに
銅の剣→刺のムチ→鋼の剣→鋼のムチ→草薙の剣→稲妻の剣→王者の剣と付け替えた。

ご覧のとおり、金を使って手に入れる武器は鋼のムチと王者の剣だけで、
あとはドロップアイテムか宝箱から入手するものである。
鋼のムチを会心の一撃が出ない武器と判断するのであれば、
やまたのおろちを倒すまで鋼の剣で戦う事は十分に可能。

次に転職まで勇者とともに戦闘の中核を担う商人も、
ドロップやすごろく場で手に入れるアイテムで割と戦えてしまう。
いざないの洞窟で手に入れる聖なるナイフは、
この時点で勇者が刺のムチを使っているはずなので自動的に商人に回るし、
その後強い武器が欲しければ少し第2すごろく場で頑張れば鋼のハリセンが手に入れられるため、
賢者になるまでの武器に困る事はまずない。

戦闘が長引いてしまうが、遊び人二人は転職するまでは殆ど弾除けとしての運営を前提とするため、
武器は勇者のお下がりになる前述の刺のムチに加え、
ノアニールの洞窟で鉄の槍が手に入るので、とりあえずこれらを持たせておけば賢者になるまでの武器は十分である。

然るに、中盤、賢者に転職した直後の集団殲滅力が上がる鋼のムチ。
これはなくても戦えるのだが、あったほうが冒険がぐっと楽になるので最低限賢者の分は買っておくことを推奨したい。
ただし第3すごろく場でドラゴンテイルを手に入れれば買う数は減る。
それと、バラモスと戦う前に(一人は草薙の剣を装備するので)ゾンビキラーを2本買う事、そして王者の剣。
これ以外で武器に金をかける必要はまず存在しない。

アレフガルドでも結局のところゾンビキラーが賢者には最強の武器なので、
ここは投資を惜しまずにいきたいところ。
アレフガルドに入ればマイラの第4すごろく場でグリンガムのムチが手に入るから、
一人はこれを装備すれば良いし隼の剣を使う場面は殆どやり込みの範疇で、
ストーリー攻略中に装備することは意識する必要はない。

カザーブで商人にチェーンクロスを買っておくと少し楽になるのだが、
結局その段階で一番面倒な敵、軍隊ガニと地獄のハサミは
逃げるかギラで殲滅することを前提とするのならメダルで手に入れられる刃のブーメランでも良いし、
鋼のハリセンで妥協する事は充分できる。

次に、防具はどうだろうか。
兜はムオルでオルテガの兜が手に入れば、勇者にはそれ以降兜はクリアまで装備を変える必要はないため、
オルテガの兜を手に入れるまでは木の帽子でもあてがっておけば良い。
勇者以外の3人に関しても、ゾーマと神竜を前に装備を整える時に5桁を超える買い物はするだろうが、
上の世界で買っておきたいものといえば、
せいぜいがバハラタで魔法の盾と、スーで銀の髪飾りを3つ買うくらいのものだ。

冒険のメインとも言える上の世界で、
これだけ買い物を制限するとシャンパーニの塔やピラミッドが辛くないか?と思う方も多いだろう。

勿論必要に応じて買い物はするが、
これほどに少ない買い物でも戦える理由は
商人をパーティに入れる事で賢者に転職するまでの道のりを、
革の盾や木の帽子、落としたアイテムで乗り切る方法が存在するのだ。

その理由は、商人がアッサラーム地方あたりに差し掛かる頃、
レベルにして12前後で覚えるであろう移動用特技、穴掘りに集約される。

4.穴掘りと最強の鎧
穴掘りは足元を掘ってアイテムやゴールドを発掘する特技だ。
アイテムもゴールドも実は拾えるものや金額が決まっており、
とりわけ重要な穴掘りで手に入れられるアイテムは
「そのエリアで出る敵が落とすアイテム」という点。

穴掘りを商人が覚えたら、どれだけの犠牲を払っても構わないのでとにかく、
イシスへとルーラ出来るようにし、商人がイシスで穴掘りできる環境を作る事。

下準備はたったこれだけで、イシス周辺でひたすら穴掘りを繰り返し
(5回掘ったらマップを切り替えないと発掘できないので注意)
あるアイテムを4人分手に入れる。
そのアイテムとは   ぬいぐるみ
本来、これはラーの洞窟で手に入る猫の着ぐるみで、
キャラクターの姿が猫の着ぐるみになるという色物アイテム......なのだが、
実は守備力が35と、本来この時点で購入できる最強の鎧、
鋼の鎧を上回る守備力を持ちながら誰でも装備が出来る
という超高性能アイテムなのである。
この性能でありながら、イシス周辺に現れるキャットフライが落とすアイテムであるため、
この時点で穴掘りをし続ける事でいずれ4つ手に入れることができるのだ。

勿論上の世界でもぬいぐるみを上回る守備力を持つ鎧はいくつか存在するが、
ぬいぐるみを上回る守備力を持ちながら購入可能で、
更に賢者が装備できるものはただ一つ、魔法の鎧だけ。
物理攻撃を防ぐ事を考えると、ぬいぐるみと比較して受けるダメージの差はなんと1
更に悪いことにバラモスにはマホトーンが効いてしまう

ではイシス到着直後、レベル13前後と仮定してぬいぐるみを穴掘りで4着手に入れたとしよう。

ぬいぐるみを4人が装備している期間はどこまで短い期間で考えても、
勇者は守備力が大幅に上がる大地の鎧を手に入れる地球のへそまで、
賢者はエビルマージの呪文のダメージを軽減することを意識するならバラモス城に入る前まで。
という事は、バラモスの呪文をマホトーンで封じ込め、
バラモス城のエビルマージのマヒャドを考慮しないのであれば、

賢者にとってぬいぐるみは上の世界最強の鎧になるという衝撃の事実をここにお伝えしたい。

おおよそ2時間も粘れば4着手に入れることは出来るだろう。
筆者は実際にプレイしたとき15分前後で1着ずつ、
合計して1時間少々で4着手に入れる事が出来た。
時間こそかかるものの、その後のことを考えれば粘ってでも、
4つ手に入れる価値は十分にあると言っても過言ではない。

盾と兜が少々脆く、デスマーチを敢行しようが、
いざぬいぐるみを手に入れてしまえば鎧が飛び抜けて高い守備力を出してくれるため、
この時点で暴れ猿の攻撃でさえダメージが15前後になる。
まともに組合って戦うことができるようになってしまうということがご理解いただけたことだろう。

その時点で勇者は鋼の剣を、
商人は鋼のハリセンまたは刃のブーメランを装備している事を考えれば、
必然的にカンダタたちを相手に充分戦えるようになるため、
遊び人の遊びさえ暴発しなければ回復は割と間に合ってくれる。

ぬいぐるみは呪文やブレス攻撃等に対する耐性は無いが、
前述のとおりタフガイと豪傑でプレイしていればこの時点でHPは80ちょっと。
どれだけ最悪の状況を想定しても、薬草を多めに買い込んでおけば、
勇者と商人の二人でピラミッドを制覇するのはそこまで難しい話ではない。

勿論、ピラミッドで人食い箱を開けちゃうと痛い目を見るので要注意。

......ぬいぐるみのステマになってしまったが、
これほどの性能を秘めた極めて優秀な防具であることは知っていただけたことだろう。

これがあるから、装備の買い物は殆どしなくて良いのである。