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結婚式を伝えよう

ブライダルスクール講師がブライダル業界での経験談や失敗談を基に基礎知識などを毎週火曜日に更新しています!

こんにちは!

 

人生において大きな買い物のひとつとして家と車が挙げられます。

それぞれに見積もりというものが必ずあります。

結婚式の見積もりは家の見積もりと似ています。それだけ多岐に渡り見方や考え方にも種類があります。

 

そこで今回は大切な結婚式の見積もりのお話です。

ぜひこれから結婚式を挙げられる予定の新郎新婦や

これからプランナーとしてデビューされる方も参考にしていただけると幸いです。

 

さて、これまでも結婚式のクレームについて綴ってきましたがそこでは触れなかったのが金銭的なクレームです。

実はこのクレームの件数は年々増加しているように思えます。

どうしてそんなクレームが発生するのかもこのコラムにて解決していただけたらと思います。

 

予算の見方

会場側として新規接客のアンケートで気にする項目が予算です。

既にいくつか会場を見て回っている方の予算はとてもリアリティがあります。

しかし見学そのものが初めての方の予算は現実的ではありません。

予算の見方としてふたつの考え方があります。それは

➀総予算

➁自己負担額

の2点です。会場側は➀総予算を見ますので自己負担額は会話の中で説明をしましょう。

 

予算の組み立て方

例えばゲスト数が70名に対して予算が200万円というのは総予算にするととても非現実的です。

最低でも発生する費用として

・挙式料

・衣装、ヘアメイク代

・飲食代

・装花代(ブーケ、ブートニア、卓上装花など)

・会場使用料

はどんなに抑えても発生します。以上を200万円に抑えるのは相当ランクを下げなければなりません。

上記にあげた以外にも

・引き出物

・ペーパーアイテム

・親御様やゲストの衣装、着付け

・撮影(写真、ムービー)

・司会者

などが多く見積もりに入ります。その他にも会場によっては見積もりに含まれれるものが

ありますので気になる見積もりの項目があれば遠慮なく聞いてみましょう。

 

単位の違い(個・人・卓)

見積もりの中で勘違いしやすいのがこの単位です。

例えば衣装なら新婦に2点(ウェディングドレス、カラードレス)、新郎に1点(タキシード)なら

1点につき○○万円となります。仮に差額が発生してもわかりやすいです。

しかし飲食(コース料理、お飲み物)代になると単位は〇〇人(名)になります。

最初の見積もりでは14,000円の料理、4,000円のお飲み物。合計ひとり18,000円となります。

しかし途中で16,000円の料理、5,000円のお飲み物に変更したら合計ひとり21,000円になります。

その差額3,000円になりますがこれが70名になると+210,000円になります。

それと同様に卓上装花ならテーブル数になり、引き出物なら一般的にひと家族という単位になります。

商品のランクアップをする時には単位を気にしながら考えると気持ちに負担はかからなくなります。

 

初期見積もりと最終見積もりの差

冒頭に述べましたが金銭的なクレームが発生する要因がこれに当たります。

これは式場、そして接客担当者によって異なりますので一概には言えませんが

初期見積もりは低価格で提示することが多く見られます。

もちろんお客様は低価格で結婚式が挙げられるならそれに越したことはありません。

しかし、低価格の初期見積もりの内容で結婚式を挙げられる方はほとんどいないでしょう。

それは準備や打ち合わせの段階で「ドレスはこれがいい!」、「お花はこれがいい!」

「料理はこの方がゲストが喜んでくれる!」など希望が多くなるのは必然です。

その分、見積もり額は上がっていきます。これは自然な事なので新郎新婦に落ち度はまったくありません。

これはよくある話で初期見積もりと最終見積もりで100万円以上の差額(増額)が発生したということ。

これがクレームに発展するのです。

更にそのクレームを深掘りすると、

「初期見積もりの金額で結婚式が挙げられると説明された。」

「どうしてここまで見積もりが上がるのか理解できない。」

という声が多く聞かれます。

商品のランクを上げれば見積もりが上がる。それは当たり前なことです。

それはお客様も承知の上です。ではなぜクレームになるのか。

 

・価格競争による低価格化

・担当者による説明不足

 

これがとても大きな要因です。

 

価格競争による低価格化

この数年で不景気やデフレによる低価格化が結婚式にまで及んでいます。

それに伴い「コストパフォーマンス」という言葉も定着しました。

しかしコストパフォーマンスが良いものが増える度に減っていったものがあります。

それは価値です。高価格のものにはいろんな価値がつきます。

おそらくその価値を求めてその商品を購入される方もいらっしゃるでしょう。

確かに安い商品は経済的に嬉しいです。日常生活においては。

しかし結婚式は日常生活にはありません。人生の門出と言われるようにとても大切なことなのです。

だからこそ価値を出してほしいです。

 

説明不足

初期見積もりを提示した段階で上がる可能性が高いということを説明する必要があります。

おそらく皆さんその説明はされているでしょう。しかし初期見積もり額でインパクトを与えたいがために

濁して説明をしている方も少なくはありません。

それだけ結婚式場の価格競争化が進んでしまっているということでしょうか・・・。

はっきりとした説明がなければ「初期見積もりのまま結婚式ができる。」と思う方もいるでしょう。

それが結果として100万円以上の増額となり自分たちの負担が増えたり

予算の都合で断念し後悔させてしまうこともあるでしょう。それは不満となりクレームに発展します。

【言った言わない】を無くすためには初期見積もりと最終予測見積もりを同時に提示して説明するべきでしょう。

 

そして打ち合わせをしていく中で恐れてしまうのがお金の話です。

もしかしたら会場の売り上げは減るかもしれません。

しかし実際にその額を支払う新郎新婦や両家には切実な問題です。

お金の話を避けたり、濁したりするのはNGです。

商品説明をして決定する度に見積書を発行することで誤解を無くします。

 

これまで見積もりについてのあれこれを綴りました。

私自身新規接客をするにあたり必ず口にする文言があります。

 

「結婚式もその準備期間も楽しく過ごしていただきたい。そのためにお金で苦しむのだけは避けてほしい。」

 

お金の話はとてもシビアで現実的です。

せっかく「これがいい!」と選んだものを断念したり、

予算のことで新郎新婦が喧嘩をしたりするのはとてもこちらとしても大変心苦しいです。

ならば可能な限りでの予算においての商品案内やランクアップを推奨すれば

その苦しみも軽減するのではないでしょうか。

 

結婚式を挙げる新郎新婦は夢や理想や希望をたくさんお持ちです。

そこに現実という言葉で優しく包み込んで差し上げるのがブライダスタッフの大切な役目です。

 

式場選びから打ち合わせや準備、そして結婚式当日も

笑顔で過ごせるように最高のお手伝いをしていきましょう!

 

 

次回は10月22日更新です!お楽しみに!