【サービス業】
一般的にお客様が求めるものを供給する仕事です。
それは物であり情報であり暮らしの豊かさなど様々あります。
我々が携わるブライダル業界もサービス業です。
「ドレス」「装花」「写真」「料理」などの物や
「結婚式においての由来や現在の流行などの情報、
そして何より「結婚式当日をゲストの方々にくつろいで楽しんでいただける環境」などの
おもてなしの心が重要です。
結婚式当日にゲストの方々と最も近くそして長い時間接するのがサービスマン(ウェイター・ウェイトレス)です。
私もいくつかの会場で結婚式のサービスに携わらせていただきましたが
会場によりサービスの仕方も違えば考え方も違います。
更に細かく言えばスタッフによってサービスの価値観は違います。
一言でおもてなしをするということはどういうことをすれば良いのでしょうか。
これは一般生活にも言えることなのですが
「自分が嫌がることは相手にはしない。自分がされて嬉しいことは相手にして差し上げる。」
自分とお客様を重ねる。つまりお客様の立場になって考える。
決して難しいことではないですよね。
披露宴ではひとつのテーブルに一人のサービスマンが付くことが多いです。
自分の担当テーブルを任されたサービスマンは責任をもっておもてなしをします。
と、ここまではごく普通のことなのですが
会場によってサービスの心得が異なってきます。
とある会場ではお客様にご提供するお飲み物を切らさないことを重点的に伝えます。
とある会場ではお客様の会話や仕草に着目して自分自身で考えてサービスすることを伝えます。
最初の会場の理屈としては実際にご参列されたゲストの方からいただいたご不満の声を受けて
「お飲み物」というポイントだけを重点にしています。
もうひとつの会場はお客様の会話の中で「次は何を飲もうかな。」という声が聞こえたらこちらから
率先して「お飲み物何かご用意いたしますか?」とその日のアイテムの説明含めて伺える。
そして女性のゲストが寒そうに腕をさすっていたら『寒いのかな?』と考えブランケットを用意し
「よろしければお使いになりますか?」とさりげなく伺える。
会話や仕草を見聞きするだけでお客様の現状の一歩先に行けます。
レストランにお勤めの方ならごく自然で当然のことでしょうが数十人のお料理やお飲み物をサービスする
ブライダルサービスではなかなかそこまで気持ちが向けることができない会場があります。
ここで私なりに行ったサービスなのですが
披露宴の中でピアノ演奏の余興を行う10代の女の子がいました。
出番が近づくにつれ女の子の緊張が高まっているのが他人の私が見ても明らかでした。
『少しでも緊張をほぐしてあげられないかな』と思いいろいろと考えました。
「もう少しで余興ですね!リラックスして頑張ってくださいね!」
と声をかけたところで自分なら緊張が増してしまう。ならばと思い
温かいお飲み物をそっと「よろしければどうぞ」と言ってサービスしました
人間ガチガチになっているときに温かいものを口にするとホッとしますから。
するとその女の子も親御様も大変喜んでいただき余興もうまくいきました。
お帰りに際に「素敵なお気遣いをいただいてありがとうございました。」
とありがたいお言葉もいただきました。
ただし、こういったサービスは時には過剰サービスにもなりかねません。
お客様の中にはお席に着席される際に行うチェアサービスも嫌がる方もいます。
これは私が昔からいまも思うことなのですが
「ブライダルサービスに正解はない」ということです。
だからどこまでも追求できる世界だと思います。
そしてサービスで培った相手への観察力はプランナーになっても十分役立ちます。
・相手が何を求めているのか
・相手が不安に思っていることはないか
・どのタイミングで話を進めるのか
サービス業に携わるスタッフは決められたことだけをする作業員ではありません。
ブライダルの世界は求められていることが不特定多数です。
しっかりと相手と向き合える素敵なサービスができるようにしたいですね。