御呪い(オマジナイ)《綺麗な狐と可愛い兎の話》 | ディズニーとアニメと創作と

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オリキャラをこよなく愛しているので、同性カップルも異性カップルも分け隔てなく書きます。(まぁ腐女子でもあるので男性同士が多め?かもしれない。)なので色々注意。

あれ?私、創作ファンタジーについて、『意外なカップリングを考えてます』って言ったことなかったでしたっけ??なかった??無かったら脳内だけで言ってたかもしれない。


え?ムーナの儀式の話かと思ったって?あれは次の満月の日に載せます。(本当は新月の日にしたかったけど先すぎて。)


このCPありきで今後の話が動く場面もあるので、先に投稿したかった。これは王立学校編も越えた(途中か。)先の未来の話。


早く王立学校編に行きたい……でも筆がのらないことにはなので、気長にお願いします。



私はずっとずっと片思いをしている。それは学校に入る前から、そして在学中もそして卒業をした今も続いている。叶わないかもしれない。いや、受け入れてもらえないかもしれない。それでもこの思いは止められない。やめられない。だって恋だもの。


「フォクシー先生。」

「おぉ、イアリーか。また武器を持ってきてくれたのか。毎度毎度すまんのぉ。」

「……ねぇ、先生?」

「なんじゃ?」

「もう私卒業したから、先生って呼ぶのは変だよね。」

「まぁ、それもそうかの、大概の卒業生はわしをずっと先生と呼ぶから特に考えたことなかったわ。」

「そうだよね、フォクシーさん。」

「……なんか、お前にそう言われるとそわそわするな。」

「そう?私は嬉しい。やっと並べた気がする。」

「そういえば、イアリーはずっとわしにタメ口だったな。」

「だって、怒らないもん。」

「まぁそうなんだが……」

「なんで?」

「なんでだろうな。」


本当はわかっているくせにすぐそうやって逃げてしまう。私は幼い頃うちに武器を見に来た貴女をみたときからずっと、『あぁ、かっこいいな』って思うようになったのに。そして貴女の弱さも脆さも強さも、全部みてきた。その上で思っていたのだ。


「……私、フォクシーさんのことが好きだよ。」

「それはありがとう。わしも好きじゃよ。生徒はみんな。」

「ううん、そうじゃなくて。」

「……」

「生徒の訃報を聞いてこっそり泣いている貴女の優しさがすき。」

「……」

「守れなかったことを悔やんでずっと鍛錬をつづける貴女の強さが好き。」

「……イアリー…」

「どんなことも客観的にみて冷静に判断するその心も好き」

「……まて、まってくれ。やめてくれ。」

「そして大きくなった私を直視できない、貴女の心の弱さも、好き。」

「………」

「ねえ、こっちをみて?私を見て。もうこんなに大きくなったの。もう20歳になるんだ。」

「まだ20歳じゃ。」

「ね、フォクシーさん。わたし、あなたのそばにいたい。泣いているなら背中を擦るから。悔しいなら一緒に訓練するから、私馬鹿だから、フォクシーさんを頼ることも多いけど、でも、バカみたいにそばにいるよ。」

「……いやだ。お前は……わしよりも……」

「わかってる。貴女を残して逝ってしまうことくらい。でもね、わたし、それでも私の人生を貴女無しで過ごすのは嫌。貴女に、普通の生徒が亡くなったときと同じようにされるのはまっぴらゴメンだわ!」

「!!」

「ごめんなさい。私、例えあなたが辛くても貴女のそばに居たい。」

「お前は…本当に酷なことを言う……。」

「私が貴女の最後の人にならなくてもいい。でも、私の最初で最後の人は貴女がいいの。私の…このワガママを聞いてくれる?」


私の問に真剣な顔をして考え込む姿が本当に愛おしい。私だって心の何処かでこの気持ちに整理がつけばいいと思っていた。貴女を諦めることができれば、貴女以外の誰かに惹かれることができれば、どんなに良かっただろう。でも、できなかったのだ。貴女しか私には『見えなかった』。片割れみたいな能力はないけど、貴女を見つけることだけは絶対に負けないと思う。それほど、貴女を心から愛している。


「わしは……。まだお前のことを卒業生としてしかみれんよ。」

「うん。」

「それでも、そばにいてくれるのか?」

「貴女が許してくれるなら。」

「……そうか。もちろん、許すさ。許すも何も、お前は自由だから。」

「ねぇ、フォクシー。」

「さっそく呼び捨てかい。」

「問題ある?」

「いや、ないが。」

「授業で話せなかったこの世界のことたくさん教えて!わたし武器屋やりながら貴女の昔話を本にするのが夢なの!」

「は?」

「原案、フォクシー、著者イアリーって並べてもらうんだ。私達、番にはなれないし、フォクシーからしてみたら一緒にいられるのはほんの少しだけど、『二人で』やった証拠がのこるし、なにより……」

「イアリー?」

「きっと、フォクシーならその本を一生大事にしてくれるでしょう?そしたら、永遠に貴女の記憶の中に生きていける。」

「………なんつーやつだ。お前は。わしに呪いをかける気か?」

「呪いになるかはフォクシー次第でしょ?」

「……まぁいい。時間はたくさんある。まず何が聞きたい。」

「んーとね、初恋の話とか?」

「それは聞き飽きたじゃろ。」

「キャロさんとフェリックスさんの話大好きなんだよね。」

「ハッピーエンドが好きなんじゃな。」


だって、長い時間を越えて大切な人と結ばれたんだもの。私の永遠の憧れの話だ。あぁ、神様、どうか。どうかこの小さなうさぎが一秒でも長く大好きなこの人の話を書きとめられるようにしてください。そして呪いでもなんでもいい。この人の心のなかに私が入るスキを生んでくださいませんか?いや、それはいいや。


「自力でハッピーエンドを掴み取る話ならもっと好きだよ。」


私の本のラストを飾る『美しい狐と可愛い兎』の物語は私好みのエンディングにしてみせるんだから。



今までも何かとイアリーがフォクシーを気にしている素振りがあったりなかったり←
でも王立学校編の前段階や、王立学校編ではそれがわかりやすくなります。あれ?またイアリー、フォクシーといるな?みたいな状況が起きがち。つまり、イアリーはフォクシーの軽いストーk..