どうも料理芸人クック井上。です!
今日は我が次男を褒めてあげて下さい🙏
丸3カ月の早産、極低出生体重児1290gで生まれて…
「72時間がヤマです!」と言われた次男が今日無事に10歳になる事ができました🎉(時を経て初めて言えた)
生命力&救って下さった国立成育医療研究センターNICU(新生児集中治療室)に大感謝申し上げます🤱
⸻突然の入院
出産予定日の約3か月前、2015年9月1日の朝。
奥さんが「ちょっと出血あるかも…」と言うので慌てて病院へ。
検査の結果は「今すぐどうこうではないけど、予定日まで入院しましょう」とのこと。
張り止めを投与しながら、様子を見ることになりました。
2歳の長男は寂しくてシクシク…。その夜は奥さんのご両親に預けることに。
⸻深夜の電話
奥さんは「結構痛いし苦しいけど、今すぐ危険ではない」とのこと。
僕はというと「男はこういう時何もできないし…」と、翌日の仕事に備えて早めに寝ることに。
餃子の王将で餃子定食とビールをキメて、さぁ寝よう!と思ったその時。
着信――奥さんの名前。
「こんな時間に声を聞きたくなったのかな?」と思いきや、電話口は男性の声。
「井上さんのご主人様ですか?」
「はい…」
「担当医の○○です。産まれますので今すぐ来てください!」
えっ!?まさか!?
⸻保育器に入った小さな命
家の全財産をリュックに全部詰め込み(今考えたら支払いなんて無いのに笑…完全に気が動転してました)、タクシーで病院へ。
到着すると、分娩室から保育器が運ばれていくところ。
「おめでとうございます。男の子です」
でも、素直に喜べませんでした。
赤っぽい肌、ぷるっとした小さな体。まるで非常事態が起きているようにしか見えなかったのです。
⸻医師の説明と「72時間がヤマ」
医師の説明は重く響きました。
• 肺も心臓も未熟で血栓ができやすく、脳梗塞や心筋梗塞の危険がある
• 高濃度酸素を投与する必要があるが、失明のリスクもある
• 菌に弱いので善玉菌を与えるが、それ自体リスクもある
そして一言。
「命が最優先の治療をします。72時間がヤマです」
72時間――これは命の危険がなければ出てこない言葉で、万が一の事態も…と覚悟した瞬間でした。
⸻NICUでの日々
その後、約3か月間、国立成育医療研究センターのNICUにお世話になることに。
奥さんが母乳を搾って冷凍し、それを僕が病院に運ぶ。
「元気な顔を見に行く」のではなく、「異常がないか確認しに行く」毎日が続きました。
管に繋がる我が子。心拍や血中の酸素モニターの警告音が鳴る度に胸が押し潰されそうに…
不安で「早産 異常」と検索ばかりしていた僕。
せっかく産まれたのに〝何かあったらどうしよう〟と、ブログでもSNSでも出産を報告できずにいた僕。
▲実際にご報告できたのは保育器から出られた10月中旬
でもある日、奥さんはこう言いました。
「もう検索やめなよ。産まれてきたかったから産まれてきたんだよ。もし異常があったって、それが何なの? 生命力を信じるだけだよ」
母は強い。覚悟が違う。
あゝ、自分が情けねー!!確かに、産まれてきたかったから産まれてきたんだよ。もし異常があったから何なんだ!
僕は奥さんの言葉で胸がスーッと晴れました。
⸻予定日に退院、そして今
出産予定日だった11月29日。
体重3655gになった次男は、無事に退院。
ちょうどその頃放送されていた医療ドラマ「コウノドリ」の出産やNICUのシーンを、我が子に重ねて夢中で見たのを覚えています。
あの日、産まれてすぐにNICUに入れて本当に良かった…
もし普通の産婦人科だったら、急な真夜中の早産や極低出生体重児に対応し切れなかったかもしれない。
先日のNHKスペシャル『命を診る 心を診る 〜小児集中治療室の日々〜』での国立成育医療研究センターの方々の様子を拝見しましたが、本当に頭が下がります。
本当に先生や看護師さんを始め、色んな方に支えられて乗り越えられた3ヶ月でした。産まれてすぐに電話して、翌朝一番には神戸から新幹線で駆けつけてくれた我がオカンにも支えられたー!
その後、退院〜保育園の間くらいは◯◯科、次は◯◯科と、1日中かかる検診も多かったですが、今はたまに経過観察に行くくらい。
〝次は中学に入る時で大丈夫だよ〟と言われるくらい、あの頃が信じられないほどに元気に育っています。
(工作と岡本太郎先生とタローマンとウルトラマンと仮面ライダー好き)
次男よ、10歳の誕生日おめでとう!
命があって健康であれば、それだけで十分。
息子の生命力、病院のご尽力、奥さんの頑張りに本当に感謝しかありません🙏
追伸:うちの場合でもそうでしたが、母子共にこれと言った原因が見当たらない場合でも、早産は起こりえます。現代医療が進歩した今も、早産の多くは「原因不明」とされており、依然として分からないことが多いとの事です。出産は本当にわからない事が多いからこそ、どなたか知り合いの方が妊娠報告された際には〝穏やかに、健やかに、周りに頼りまくってお過ごしください。〟とお伝えするようにしています。