昨年まで広島カープに在籍していた丸佳浩選手が、FAを行使して読売ジャイアンツに入団したことによる人的補償については、カープが長野久義選手を指名し、本人も了承したようで、ジャイアンツからカープへの移籍が決定しました。
(拒否する場合は、引退覚悟になります。)
こちらがカープに移籍する長野選手の写真。
こちらがFAでジャイアンツ入りした丸選手の写真。
ジャイアンツは、今オフで西武ライオンズの炭谷銀仁朗捕手も獲得しました。
ライオンズは、既に人的補償として内海哲也投手を指名し、移籍を決めています。
ジャイアンツから出ることになった長野選手と内海選手、共通点があります。
どちらも、人生最初のドラフト指名でジャイアンツ以外の球団から指名されたのを拒否してジャイアンツ入りしているということです。
内海投手の場合、2000年オフのドラフトで当時のオリックス・ブルーウェーブから指名されるもこれを拒否、社会人の東京ガスを経て2003年オフのドラフトでジャイアンツに入団。
長野選手の場合、最初は2006年オフに日本ハムファイターズからドラフト指名されるもこれを拒否。
社会人のHondaを経た後、2008年オフに千葉ロッテマリーンズからドラフト指名されるも再度拒否しHondaに残留。
そして、翌2009年オフのドラフトでようやくジャイアンツに指名され、入団に至ります。
FAによって選手が移籍した場合、移籍した選手がもともと所属していた球団内での年俸が上位10人以内の場合、所属していた球団は移籍先の球団に対し、選手が欲しいと要求することができます。
それに対して、移籍先の球団は、プロテクトリストを提出します。
プロテクトリストに指名された28人の選手、外国人選手、そして直近のドラフトで指名された選手以外の選手の中で、所属していた球団が獲得したい選手がいた場合、その選手を指名します。
もし獲得したい選手がいない場合、金銭により補償を得ることになります。
今回、ライオンズ、カープとも、FAの見返りとしてジャイアンツ一筋のベテラン選手を獲得しました。
両チームとも、まだ活躍できるものと考えてのことでしょう。
それと同時に、この移籍により、選手側もドラフトで指名された時にどうするかの考えを変えるのではないかと思います。
長野、内海両選手とも、ドラフトで意に添わぬ指名を蹴ってプロでの活躍年数を短くしてまで当初の希望球団に入団しました。
どちらも、ジャイアンツではそれなりの実績を残していましたが、それでもプロテクトから外れるとなると、ドラフトで指名されたらどこのチームであっても最初は受けて、それからFAでの移籍を希望するようになるのではと思います。
金足農業の吉田輝星投手も、ジャイアンツ入りを希望していましたが、直前でのインタビューでは12球団どこでもよいという態度を示し、実際に指名したファイターズにサッと入団を決めました。
今回のことで、ドラフトの動きもまた変わってくるのではないかと思います。



