今回のアメリカ大統領選挙の勝敗を分けた要因の一つに、選挙システムを理解し、それに基づいて選挙運動をしたかどうかが挙げられると思います。
アメリカ大統領選挙では、アメリカ50州および首都ワシントンDCに代理人を割り当てます。
ネブラスカ州とメイン州は比例割り当て制度ですが、その他の地域は、勝者が代理人を総取りするシステムです。
そのため、毎回の選挙で民主党、共和党と揺れ動きやすい州をつかむことが非常に大切になってきます。
トランプ氏は、ニューヨーク州、カリフォルニア州など、どうやっても民主党に過半数を取られてしまう州にはあまり力を入れませんでした。
その代わりに、激戦となる州に力を入れ、そこで過半数を取る戦略に出ていました。
特に、フロリダ州には10月に何度か足を運び、ここを狙いに行きました。
それが功を奏し、フロリダ州はトランプ氏が勝ちました。
一方のヒラリー氏は、大勝を目指して直前にはアリゾナ州、ユタ州、ジョージア州という共和党が強い州を切り崩しに行きました。
ところが、これが功を奏せず、この3州はいずれもトランプ氏が勝ちました。
全体の得票数では、ヒラリー氏の方がトランプ氏より約200万票上回っていましたが、選挙システムの特徴をつかんで運動をしたトランプ氏に軍配が上がったと言えるでしょう。
ルールを知ってことに臨む大切さは、何も選挙に限った話ではないと思います。
日常生活でも、ルールを知っているか知らないかで、得をするか損をするかが変わってしまうことがあります。
特に現代社会は、システムが複雑化しているだけに、ルールを知る人と知らない人の差は余計に出ると思います。
日常に関するルールや仕組みを知っておくというのも、生活の知恵ではないかと、今回のアメリカ大統領選挙を見て改めて感じています。
