駅弁コレクション401 「きつねの鶏めし 秋」(新神戸駅) | 旅の窓

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【きつねの鶏めし 秋】(新神戸駅)
                        2025.10.5投稿
                                                   

2025年(令和7年)9月29日 
 東京駅「駅弁屋 祭」で購入 価格1,080円

                    [製造元](株)淡路屋

 朱を基調に、秋の京都をイメージしたイラストに、「五穀豊穣」「商売繁盛」「家内安全」などご利益があると言われるきつねのお面をデザインした掛紙です。


 竹皮柄をブリンとした紙容器(9.3cm×19.3cm×3.5cm)です。


 シートの上には、京都・祇園にある原了郭の『黒七味』の小袋が載っています。


 油揚げとシメジが入った炊き込み御飯の上に、鶏の照り焼き・カボチャ煮・椎茸煮・舞茸煮・鶏つくね・栗の甘露煮・油揚げ煮・人参煮・すぐき漬けが載っています。
 『黒七味』は全体にふりかければ良いのかどうか分からなかったので、使わないで持ち帰りました。


 2022年(令和4年)に東京工場が稼働していますが、初めて東京工場製造の駅弁を頂きます。

 

 容器はコーティングされていますが御飯粒が残るので、お揚げを少しだけ最後まで残しておいて、拭き取るように集めると残さずきれいに食べることが出来ました。


 『グリーン車と車内販売・駅弁』の旅2日目の昼食用に、『大阪・関西駅弁フェア』が開かれていた東京駅「駅弁屋 祭」で購入しました。


 2023年(令和5年)から秋限定で販売開始し、昨年は11月30日までの販売だったようです。
 現在も販売されていて、公式ホームページには次のように案内されています。
きつねの鶏めし 秋 価格1,080円税込
 原了郭の「黒七味」で食べる、鶏とお揚げのさんのお弁当。南瓜やきのこなど、秋らしい食材を添えた、秋限定商品。
素朴ながらに味わい深い、趣がある仕上がりです。


                                           
 製造元の淡路屋は、明治時代初期には「淡宇」の屋号で、大阪・曾根崎新地で料亭を営んでいたそうです。
 駅弁販売開始は1903年(明治36年)、かつての阪鶴鉄道(尼崎から福知山を経て舞鶴を結んでいた鉄道路線)池田駅。その後各駅を転々とし、第二次世界大戦敗戦後の食糧難期に、当時の運輸省より神戸駅の駅弁店となることを要請され、それを受けて神戸駅へ移転し現在の礎を築いたようです。
 かつては六甲道駅、三ノ宮駅、元町駅、明石駅など神戸市周辺の主要駅で駅弁を手広く販売していたようですが、2022年(令和4年)現在直営店があるのは神戸駅・新神戸駅・西明石駅・垂水駅・鶴橋駅だけのようですが、委託販売が行われている駅は大阪駅、新大阪駅、京都駅、東京駅、上野駅、新宿駅、大宮駅、千葉駅、城崎温泉駅、岡山駅、小倉駅、博多駅など数多くあります。
 また、2022年(令和4年)には東京工場が稼働し、2023年(令和5年)9月22日には初の首都圏直営店舗を「ラゾーナ川崎プラザ」内に直営店を出店しています。
 なお、日本初の加熱式駅弁は、1987年(昭和62年)に淡路屋から『あっちっちスチーム弁当』として発売されました。
  『あっちっちスチーム弁当』は商標登録され、今でも淡路屋の加熱式駅弁にはロゴマークが付いています。