読書の秋 | リリのぜいたく三昧

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せっかく撮った写真とか、観た映画のこととか、読んだ本とか、初めて行った場所のこととかを書きたくて。

……秋というか冬に近いぐらい寒い日が続いていた気もしますが。




再開を決意しても三日坊主状態になってましたが、辞めたわけではありません。

心に余裕ができればいつでも書きます。笑

あと、コメントを頂いていたのに返せていなかった方、すみません(´Д` )
今日気づきました。
アメブロを使いこなせていません……





11月の最初の三連休は漫画とアニメと掃除をして過ごし、その次の週末(=先週)は台湾に旅行だったので、今週末は本と映画で過ごすことにしました。


今日は二冊と一作品。

重松清著「みんなのうた」
榎田ユウリ著「カブキブ!②」
どちらも角川文庫

三谷幸喜監督作「清洲会議」


photo:01


写真は本だけ。



映画は安定の三谷作品でした。
それでいて、ちゃんと史実に逆らわない流れになってたし。
ただ面白おかしいんじゃなくて、ちゃんと武将たちの心がこもったお話になっていたし。
六兵衛さん出てきたし。笑

うん、満足( *`ω´)
中谷美紀さんが超絶かわいかった。



さて。本。


「カブキブ!」は、ウォーターボーイズ歌舞伎版です。それ以上説明不要なくらい、一番伝わる表現だと思うよ、これ。

しかも②だからね。もちろん①あります。
これから③も出るでしょう。
早く出て欲しい。良いところで切られてフラストレーション溜まってます。

特徴は、歌舞伎のセリフがそのまんま載せられてるところ。わざわざフォントまで変わってます。
当然、現代語ではありません。
長いわ。読めないわ。読めてもわからんわ。
だけど、素人歌舞伎ファンにはこのサービスちょー嬉しい。
さすがに全部の内容を元の脚本では読みたくないが、有名なセリフは知りたいじゃない!

あと、お話がウォーターボーイズ要素と歌舞伎の知識説明要素をうまく絡めてあって、退屈しない。
歌舞伎の内容もわかるし、時代背景も小道具の意味も、はたまた現代人が勘違いしやすい部分もわかる。
話はウォーターボーイズだから、展開ありがちだけど、もちろん面白い。

歌舞伎に興味あるけど、とっかかりがなかった人も、元々好きな人にもおすすめです( *`ω´)
3時間あれば読めます(歌舞伎のセリフとばせば2時間)。





次は「みんなのうた」。

これは、とても温かなふるさとの話。
同時に、過疎化の進む地方都市のかかえる闇の話。

私は東京に出てきて、どーにも好きになれなくて、北海道に帰りたいと切に願っているタイプですが、この本の主人公は逆ですね。
こんな田舎で一生過ごして死ぬだけなんてまっぴら御免。出ていきたい。
そんな感じ。

まぁこの本の舞台よりは、うちの地元の方がよっぽど「街」です。
程よい規模で暮らしやすいから、若い人も別に減ってません。
だから、そーいう意味では私も主人公に共感しきれる立場ではない。

でも、それなりの「街」出身の私でも、あそこ帰ってどーするの?とは思う。
東京は嫌だけど、北見で生きていくのもなぁ。たまに帰るのは最高だけど。



大都市に生まれて育った人には永遠に真の意味で理解してもらえない、田舎のジレンマ。

私も、一人っ子だし、これからどうするかなぁ……



なんて。

地方にふるさとを持つ人には尽きない悩みですが、それでも、ふるさとがあることを心から幸せに思うよ。
北海道の田舎に生まれたこと、誇りに思うよ。
ラッキーだったと心から思う。

だから、どんな形になるかはわからないけど、大切にしていくと誓う。

そんなこと考える一冊でした。

重松さんの作品は泣かされます(/ _ ; )
電車で読んでて泣きそうになって大変でした。おうちで読むことをオススメします。




明日はミステリーを一気読みする予定。