私が伊坂作品と出会ったのは高校生のときです。
国語の先生が教えてくれました。
それが「死神の精度」。千葉との出会いです。
最初がコレじゃなかったら、私はそれほど伊坂作品にハマったかどうか怪しいものです。
あれ以来たくさん読んできたけど、いまいち気持ちが振れないまま終わるものもあったから。
逆に、他の伊坂作品で、ものすっっっごい大好きな作品もあるんだけどね。
今となっては、一番好きな伊坂作品ではないけれど、今でもやっぱり一番印象的な一冊。
「死神の精度」
その、千葉が帰ってきた!!!
新聞で知ったとき、興奮半端じゃなかったです。
「死神の浮力」 伊坂幸太郎著
大まかなストーリーは、
娘を殺された夫婦が、その犯人に復讐をしようとしているところに死神の千葉が巻き込まれる、という話。
千葉は株式会社 死神(と呼ぶべきかはわかりませんが)の調査部に属しておりまして、対象となる人間を7日間、調査します。
なんの調査かっていうと、「その人間は今死ぬべきか否か」。
千葉たち調査部の死神が「可」の報告を出すと、その対象の人間が何らかの不幸な死をとげます。
不幸ってのはつまり、病死とかの予測できた死ではなく、事故や事件で突発的に死ぬということです。
病死や自殺は彼の管轄外らしいので、千葉がやってないだけで、別の部署の死神が決定してるのかもだけど。
まぁ大抵「可」なので、最終的に調査対象の人間は死ぬのですが、その調査期間中の千葉と人間のやりとりがこの小説の内容。
前回は短編集だったけど、今回は長編です。
7日間の調査がみっちり。
ベッドに入って、寝る前に読んでいたので、時間がかかりました。
しかも、苦痛や憎しみ、無念さがいたるところで描かれてて、読み進めるのにエネルギーが必要でした。
でも、千葉はやっぱり期待通りの死神で、大好きです。
最後はえげつないけど、良かった。笑
読了から投稿まで少し間があいてしまいました。
今は「嫌な女」読んでます。